2016年11月26日土曜日

短編集で読みやすかった!「火村英生に捧げる犯罪」感想

有栖川有栖先生の本格ミステリ作品、ドラマ化もした「作家アリスシリーズ」の第10弾です。

ドラマ公式サイト⇒臨床犯罪学者 火村英生の推理|日本テレビ

火村英生の助手として、作者と同姓同名のミステリ作家が出てきたり、
作者の母校の大学をモデルにした架空の大学が出てきたり、
フィクションと現実が交錯しているようなところが、この作品の魅力だと思います!
あとがき2つと解説があって分かりやすいので、文庫版がオススメ☆
今作は短編集なので、有栖川有栖作品を初めて読む私にも読みやすく、面白かったです!
話を短くまとめるため(あとがきにて作者談)に、
様々な手法が用いられているので、いろんな雰囲気で話が楽しめました♪

また、私はこの「火村英生に捧げる犯罪」というタイトルに対する印象が4回変わりました。
まず、読む前には、“単純な興味"。
次に、同じタイトルの短編を読んでからは、“短編タイトルとは違う意味に感じ"、
短編を全て読んでからは、“これは短編集らしいタイトル"だと感じました。
そして、あとがきにて、作者がタイトルに込めた真意が分かります...
ミステリを楽しむだけでなく、こういう風に作品について考えるのも楽しいと思います

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