2017年7月23日日曜日

声が出ないほど萌える【私の少年 3巻】<感想>(ネタバレ注意)

↓1~2巻の簡単なあらすじ↓
<夜遅くにサッカーのそんなに練習をしていた美少年、真修と出会ったOL、聡子。二人は徐々に交流を深めていく。そんな中、ある出来事からそれが彼のためにならないと気づいた聡子は、身を引こうとするが...>
3巻はこういった山場を越えた後から始まるのですが、そのまま平和な日常が続くわけもなく、
真修のお父さんとの遭遇をきっかけに二人は離ればなれに...。
つまり、二人にとって、激動の3巻なわけですが、私の一番衝撃を受けた場面は、冒頭の膝枕です...
正確にはうっかり真修から聡子さんに膝枕をしてもらっちゃうという場面です...
ふっと気がぬけたように、聡子さんの膝の先にちょこんと頭を載せてしまう真修が凄く可愛くて、いとおしくて、声が出ないほど悶えました...(笑)
初めて、真修が聡子さんに甘えた場面であり、この後辺りから真修の聡子さんへのアプローチも積極的になっていきます!!!
元カレの椎川さんや、真修との別離後に地元で再会した同級生の八島くんのような男女的さはなく、素直で可愛らしいながらも、彼の想いが詰まった精一杯のアプローチです。「聡子さんとどこか行けるように大きくなりたい」、花火の火を貰うシーン、「聡子さんにエー玉を見せてあげたい」...。そして、別離の時のターコイズのページも...。聡子さんにとってはささやかな日常の一コマかもしれないけど、真修の想いのこもった言動で、読者的には凄くいとおしい...。
また、エー玉をラムネ瓶から出すシーンは真修の状況も暗喩されているように思いました。特殊な家庭で、ひとりの世界にいた真修に外の世界、回転寿司やプールや花火を見せたのは聡子さんです。2巻では迷いも生まれつつも、真修の言葉から再び、二人の関係が続いて...というここまでの二人の交流を真修をエー玉に例えているようにも感じました。
このエー玉の話の後、寿司キーホルダーが消えて...という別離の展開も凄く切なくて、凄く好きです。その後の再会で3巻が終わるというのも、単行本読者的には、ありがたいです。4巻発売までに空く時間を考えると、3巻の終わり方が絶妙だと思うのです!
本編の話も最高なのですが、あとがき・おまけも私は大好きで、話の上手い作家さんだと実感させられます...。特に担当のH澤さんの話が好きです。私もサイドストーリー「小学生真修物語」読みたいです!!!(笑)

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