2017年9月18日月曜日

書き下ろしが「傑作」と聞いて...【アイネクライネナハトムジーク】(感想(ネタバレ控えめ))

高校生の時に、伊坂幸太郎作品に凄くハマっていたのですが、最近はあまり読んでいませんでした。しかし、書店のPOPで、書き下ろしの「ナハトムジーク」を作者ご自身が傑作と語っておられるのを見て、思わず手に取ってしまいました。
作者ご自身もあとがきで書かれていますが、今作には恐ろしい犯罪者や超能力は出てきません。なので、そういった伊坂幸太郎作品が好きな方には、やや物足りないかと思います。今回は恋愛モノなのです。ご自身元々そういったジャンルに「興味がない」そうなのですが、斉藤和義さんからの依頼で、「アイネクライネ」を書くことになったそうです。「ライトヘビー」も斉藤和義さんのCDに付属していた小説だそうです。「興味がない」と言われるけど、凄くよかったです!斉藤和義さんありがとうございます!!!笑
「傑作」という「ナハトムジーク」は、主に上述の「ライトヘビー」から繋がる話です。勿論、「アイネクライネ」を含む他4つの短編とも繋がっています。 ただ「ナハトムジーク」は他の5つ以上に時間を行ったり来たりするので、少しややこしいかもしれません。でも、終盤のあるラウンドボーイのワンシーンは泣けます。なので、是非最初から最後まで読んでみてください!
読後にパズルが埋まったように感じるのは、やっぱり伊坂幸太郎作品だなぁと思いました。

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