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2020年1月9日木曜日

河野裕の異能力バトルモノ?...:さよならの言い方なんて知らない。

「サクラダリセット」や「階段島」シリーズの河野裕さんの新作、「架見崎」シリーズの第一弾!

《↓以下ややネタバレ含みます。
出来れば、情報なしに楽しんで欲しい作品なので、未読の方は要注意です。》

2017年10月29日日曜日

嫌いになれない【汚れた赤を恋と呼ぶんだ】<感想(ネタバレ注意)>

階段島シリーズの第3段。
第1弾、第2弾の頃の階段島ではない方の話です。第1弾での物語の裏側が明らかになります。最後に少し階段島での話もあります...。
陰陽五行の四色をタイトルに入れたシリーズなのに、なぜ「白」の後に「赤(朱)」が来るか、疑問だっでした。でも、「白」で魔女の正体が明らかになって、この「赤」に「恋」の話があり、「黒」で重要となるだろう登場人物が出てきたことを考えると納得です。
 
七草も真辺とは、階段島の彼らより性格が良くて好きです。 七草は、既に階段島に捨てた後なので、それでなのかもしれません。一方、真辺は、七草との関係に葛藤から普段の自分が抑圧されて、階段島の彼女とは雰囲気が違うのだろうと思います。そう考えると、不愉快に感じた階段島の彼らも、嫌いになれなくなります...。捨てられて、剥き出しになってしまっただけで、一概に悪いと言い切るのは、何だかとても悲しい...。
魔女が階段島を作ったのは、そういうことなのかと思います。でも、人格は完全に捨てるわけではないようですし、「白」のときのハッカー騒ぎの理由も、ハッキリ分からないままです...。
そして、この階段島を狙う安達...。今までが穏やかな雰囲気が強かっただけに、物語に波乱を起こしそうな彼女の登場にもハラハラドキドキです。

2017年10月15日日曜日

生きる勇気や希望をもらえる話でした【この白さえ嘘だとしても】<感想(ネタバレ控えめ)>

階段島シリーズの第2段。階段島でのクリスマスの話です。
「階段島のクリスマスの七不思議」を含めたいろんな事件がバラバラに進行しながらも、最後に綺麗まとまるジグソーパズルのような綺麗な作品でした。ただの絵ではなく、マンガのようなストーリー性のある絵の描かれたパズルです。読み終わってから、改めて読み返したくなります。
物語の骨にあたる部分が、七不思議をはじめとする事件だとすると、血や肉にあたる登場人物たちの努力や葛藤が切なくて、尊くて、美しくて、堪りません。ある二人の理想を追う姿が、主に描かれているのですが、凄く良くて、凄く切ない。作中での<純白を目指す混色>という表現が凄くピッタリで、悲しいけど、虚しくはない結末でした。ここの人たちは、棄てられた人たちだから、やむを得ない結末です。しかし、だからこそ勇気や希望をもらえる話です。

2017年9月13日水曜日

秀逸なタイトル【いなくなれ、群青】(感想&紹介(ネタバレ控えめ)

「サクラダリセット」の作者、河野裕さんのシリーズ、「階段島」シリーズの第1作目です。謎の島での高校生活の話です。
冷めたような、どこか自虐的な、道を選んだ主人公と彼の迎えたエンディングは、タイトルのイメージ通りで、秀逸なタイトルだと感じました。
主人公、七草の冷めた考え方や、ヒロイン真辺由宇のしつこいほどの正義感の強さは、どこか癪に触りますが、ちゃんと理由があります。この二人が好きになれないと思った人ほど、是非最後まで読んで欲しいです。読んでしまって、なお嫌いなら、しょうがないですけど...(笑)。