2018年7月31日火曜日

私好みな“怖い”アンソロ【だから見るなといったのに】感想(ネタバレ注意)

9人の作家さんによる「怖い」話です(一人だけはイラストレーターの方なので、1つはイラストです)。
全貌が見えない噂のような話から、作り込まれた話、また、怖いというより切なかったり、虚しかったり...9人9様の作品です。

2018年7月30日月曜日

成長した零くん【3月のライオン 10巻】<雑感>

バンプの「ファイター」のCDがついてる特装版を見て、また思わず買ってしまいました...。
遡るように、3月のライオンを買ってる気がする...笑
でも、よかった...
巻末の羽海野先生の話を読んでから、聞くと、なお良いです...
というか、本編読んでから、読むと凄く凄く良いです!
 
というのも、ここまで来たことに零くん自身で納得の出来た節目的な巻なのです。
幸田家とのことも、学校生活のことも...。
劇的な何かがあるわけじゃないけれど、どれも一歩ずつは進んでいて、それを彼が納得出来たんだなぁ…って。
人の成長は、こういう風に少しずつ少しずつで、劇的な成長なんて、滅多にないけれど、しっかり成長はしていくんだから、落ち込む必要はないということを羽海野先生は描こうとされているのだと思います。

あと、棋士の人達のそれぞれの世界観が違うのが好きなんですけど、今回戦った入江さんは海!
なんかカッコいいです!
あんまり海に行かないので、海流は温度違うというのが、印象的でした。

それから、ちょっと萌えポイントを...。
まず、宗谷名人が可愛い!
三日月焼きを食べる場面があるんですが、ボロボロ溢してるんです...
会長がそれを気にかけるんですけど...
宗谷さん...名人なのに...あんな天才なのに...
和菓子は!綺麗に!食べられない!!
ギャップ萌えやで!!!
あと、どのキャラも驚いたときの顔が可愛い!
今まで、そんなに思わなかったんですけど、驚いたときにちょっと鼻の穴が膨らんでるように見えるんです!(気のせいかもですけど)
それが可愛い!!
たしかに驚いたときって、鼻の穴膨らむなぁ...って思ったんですけど、それを上手く可愛く描かれる羽海野先生凄いです...。

2018年7月28日土曜日

凄く濃い!...良くも悪くも!【3月のライオン 11巻】<雑感>

先に12巻や13巻を読んでしまっているので、先の展開を知ってはいるものの、手帳とボールペンの付いた特装版が残っているのをみて、つい買ってしまいました。
手帳が2015年10月~2017年3月までだったので、残っていたのかと思います。
でも、メモ部分も多いし、普通に可愛いので使える!
本編は、良くも悪くも、というか、コメデイ的にもシリアス的にも濃厚でした...!
川本家のお父さんとの話に決着が着くのですが、このお父さんが凄く凄くクズで...。
彼の場面は、終始イライラさせられるのですが、それをやり込める零くんの賢さと強さが引き立つ話でもありました...。
そりゃ、プロとして将棋界で、数々の曲者とやり渡っているのだから、当然ですよね...。
でも、 川本家の姉妹にこんなに似てるのに、中身がこれって、ホントに零くんやり辛かっただろうなぁ...
とりあえず、表面的には決着でしょうけど、あっちの娘さんが少し可哀想...。

それでも、コミカルな場面も濃厚です。
今回、雷堂棋竜がかなりインパクトありましたwww
彼もかなりの遊び人で、思い込みも激しいオジサンですけど、どこか憎めないwww
結局、相手のことを労ることが出来るところが、お父さんとの違いなのかなぁと思います。
零くんの「婚約」の件では、 対戦中なのに、勢いが凄いwww
そのあとの先崎先生のコラムで「こんな人はいません」っていう文を読んだとき思わず吹き出しましたwww

あと、ご飯の場面が好きです!
芦澤常務のパスタとか、川本家の手巻き寿司に餃子...。
スッゴい美味しそうだし、参考にしたい!
それに、ご飯のことになると、我を失うあかりさんがツボですwwwwww
これだけ美味しそうなら、しょうがない...のかな?www

終幕の予感【夢喰いメリー 19巻】<雑感(ややネタバレ注意)>

もうすぐ20巻が出るのに、19巻を買い忘れていたので!
ちょっと雑感です!!
18巻から白儀くんが正体現して、ラスボス感がスゴかったけれど、今回は以前登場したキャラも再登場していて、終盤の雰囲気マシマシでした!
メリーと夢路、白儀くんの関係も、夢路とメリー、勇魚の恋の三角関係もある意味決着して...。
夢喰いメリーは、ヒーロー漫画な側面が強いけれど、どちらの三角関係もヒーローものらしさがあって、凄く好きです!
白儀くんくんの方は、敵だと言う彼の本心に気づいて、救おうとする夢路の優しい強さがホントにヒーローで、最高だと思います。
やっぱりヒーローの本質は、敵を倒すのでなく、困っているのを助けるものですよね!
白儀くんの目的も、結局は自分勝手じゃないし...
優しいともいえるけど、それでも、第3の選択肢もあるんじゃないかと、思う部分もあります...。
恋愛の方は、写真のひとコマがとても好きです。
3人でも絵になっているけれど、メリーと夢路、夢路と勇魚というツーショットでも絵になってます。
夢路と勇魚は普通にカップルっぽいけれど、メリーと夢路は二人ともヒーローのようで、戦友とか仲間のような雰囲気...。
これまでの関係が詰まっている絵なんですけれど、余計に今後メリーが居なくなることを連想して、寂しい...。
本編読み終えてから見ると、表紙のメリーの表情も何だか寂しげだし...!
20巻で最後なのかなぁー?
寂しいけれど、終わりへと向かう雰囲気が自然で、綺麗なので、ファン的に満足でもあります♪

2018年7月22日日曜日

「怪物」のホラーも...【泣き童子 三島屋変調百物語三之続】

三島屋シリーズ第3弾!
事始から一年経ったところから、お話は始まります。
私は2巻の「あんじゅう」を飛ばして読んでしまったので、知らないキャラが何人もいたのですけど、それでも、楽しめるようなお話でした。
2巻では、おちかちゃんに殿方が現れていたようで、3巻でもいろんな気持ちで板挟みになりながらも、前に進もうとする彼女が愛しいです。
今回、タイトルに「童子」とつくように子どもの話があるのですが、私は怪物の話が印象的でした。
「怪物」というと物々しいですが、いわば「人の形を離れたような暴力的」なものです。
今までは、1巻は人の心やそこに巣くうようなゾッとする話だったのですが、この3巻では、「災厄」のような圧倒的な「暴力」を持った話も登場します。
そういったことは、人の心に対する恐怖とは全く異なるものです。
宮部みゆきさんはそういったホラーもかかれるんだなぁ...と感嘆しました。
描写や表現もいろいろと工夫が富んでいて面白かったです。
特に上述の「怪物」の話の1つは、語り方に一癖あるものの、読みづらくはなく、楽しかったです。
また、最後の「節気顔」を聞いた後のおちかちゃんの心境の変化が好きです。
世の中のいろんなことは、善悪で言い切れないことばかりだと思います。
特にあの「商人」は「善悪」ではなく、「中庸」であるために、それがより顕著なのではないかと思いました。

ノエが不憫だけど可愛い【ヴァニタスの手記 5巻】<雑感>

ノエが...汚されてしまった...
毎回、終盤で何かされちゃうノエ...
いつも忠犬のように素直で愛らしいのに...
パンドラハーツでいうギルのポジションは、間違いなく彼です!
緊張面さを失ったけど、天然で強いギルです(笑)
そのうち、コラボあるかな?面白そう♪
コラボカフェはあるようですよ!
7/27~10/8に大阪で!
詳しくは→Pandora Hearts/ヴァニタスの手記 コラボレーションカフェ 公式サイト
大阪かぁ...今はちょっと遠いなぁ…
個人的には、カバー裏や巻末とかでも、チョロっとしたコラボして欲しいなぁ...
今回のカバー裏はアメリアさんでした!
ちょっとした日常メモの中に濡れヴァニタスの写真ががが!

本編では、今回から「ジェヴォーダンの獣」編が始まるのですが、かなりピンチめな展開...
にもかかわらず、ヴァニタスとジャンヌが良い雰囲気に...
...てか、良い雰囲気過ぎて、今後の展開が怖くなるほどです...
きっとこの章は、ジャンヌにとって重要で、生死すらかかるような話だと思うので、ドキドキです...
私は、獣がジャンヌかと思ってたくらいです...

ちなみに、今回の私的ハイライトは、狩人アストルフォにノエが怒って頭に血が上ってるところです!
「ローランはもっと強い」というノエは、[力だけでない強さ]を分かってる人なんです!
物語の中で成長して、それを知るという作品は多いけれど、既にそれを理解しているノエが今後どう成長していくか...
この作品の楽しみな部分の1つです。

2018年7月20日金曜日

物足りなさもあるけど、萌える終幕【東京喰種:re 16巻(最終巻)】<雑感(ネタバレ注意)>

これぞ、大団円!
最後まで駆け抜けて行くような、16巻でした!
死んじゃったり、再登場したり、結婚したり、敵のまま戻って来なかったり...。
そして、バトルが凄い!&多い!!
私は、人間関係見る方が好きだけど、青年マンガですものね...熱さは大事ですし!
ただ、ラストスパートを走り抜けたような勢いもあって、やや物足りなさというか、寂しさもあります...。

あと、ナキが生きてたのが、びっくりした...
ナキって死んでなかったっけ...?
説明なかったけれど...
ググったら、伏線はあったっぽい...?
でも、説明欲しかった!!!
でも、最終話のミザと並んでるコマ良いよね!
ミザが凄く良妻の顔してるwww

一方、亜門さんとアキラさんが影だけで、説明ないのは好きです......
この二人は...これで良い...これが良い...
ドナートと亜門さんの最後の場面ホント好き...よかったね...
この闘いの中にタキザワさんの想いもあるというのが、何とも良い...

そんな中で、死堪が完全に敵になってしまって、戻ってこないっていうのが、凄くツライ...
ホントに「悲劇」だった...
違う未来もあったハズなのに...彼はどこで間違ったのか...
本編で詳しく語られてないからこそ、悲しいんだけど、そこに作者の意図があるようで、また良いと思ったりしてます!
また、無印ではマンガとアニメで違うルートを辿るにも関わらず、:reに至るカネキくんと対称的かつ、カネキくんの特異さを強調するキャラでもあったのだと思います。

他にも、いろいろと萌えポイントはあるのですが、カネキ達の娘の一花ちゃんが、最大の萌えです...!
何が良いって、人間の食事を食べれるんですよ!!!
好きな食べ物、「依子のパン」ですよ!!!
依子ちゃんの料理を食べれるなんて...しかも、美味しいって、好きだって...
無印のときに、必死に依子ちゃんの料理を流し込んでいたトーカちゃんを思い出して......
一花ちゃんが初めて依子ちゃんのパンを食べたときのトーカちゃん達を想像すると、ヤバイ...
あと、月山さんとの関係も萌える...
普通になついてるし、月山さんも、姫呼びっていう、ちょっとしたひとコマ。
しかし、元々月山さんはあんなにも狂気的にカネキくんを追いかけていたんですよ!
それが、今や彼の娘とこの関係ですよ!!!
何てことのない場面だけど、ずっと読んできた身としては、とてつもなく萌えます...。
「少し物足りない」なんて、先ほど書きましたが、すっごく良い作品だったと思ってます...。
石田先生ありがとうございました!!!
最後の半年を除いて「楽しくはなかった」ということをあとがきで、書かれているけれど、救いではあったのだと思います。
少なくとも、私は東京喰種に救われました。
描かれる人の弱さに安心したり、反省したり...。
メディア化がいろいろと進んだときには、複雑な気持ちではあったけれど、それだけ良い作品でした...。
ただ、出来れば今度は石田先生自身が描いていて楽しい作品を読みたいです。

2018年7月18日水曜日

母と娘、つまり「女性」の話【無限の玄/風下の朱】<感想&考察>

第159回芥川賞候補作品で、「無限の玄/風下の朱」の感想と考察です。
「無限の玄」の感想はもう先に書いているので、今回は「風下の朱」の感想がメインです。
集大成的な古谷田奈月の父子【無限の玄】<感想(ややネタバレ注意)>
 
野球をしたい女の子達の話です。
ドロドロした場面もありますが、穏やかなラストで、読後すっきりした余韻があります。
「無限の玄」と「風下の朱」という2つのタイトルを見たとき、どちらにも色が入っているのことに、とても興味をそそられました。
はじめ、「無限の玄」は過去三作の後という意味を込めて、四季の4番目、冬の色を表す「玄<クロ>」をタイトルに入れられたのかな...?
...と思ったのですけど、そうすると「風下の朱」の「朱」とは...と不思議に思っていました。
「朱」は夏の色なのに、なぜ冬の色が先なのだろう...と。
しかし、「赤」は「女性」や「恋愛」を連想させる色でもあります。
そして、「無限の玄」の「黒」は「男性」や「死」を連想させます。
つまり、「無限の玄」が「死」を扱った「父子」の話だったのと対照的に、「風下の朱」は「愛」を扱った「女」の話だったのです。
今まで、古谷田さんの作品は何かしら「父子」の関係が描かれることが多かったのですが、「無限の玄」にて「父子」については一区切り...という意味もあるのかもしれません。
というのも、「風下の朱」では「父」ではなく、「母」の存在に重きを置かれているように感じるからです。
実際の「母娘」の関係は台詞として語られるくらいなのですが、それ以外にも「母娘」の独特の関係性を感じる雰囲気が漂っています。
それは、「女性」という同性だからこそ、育まれてしまう世界です。

また、「愛」や「恋」について、ハッキリ明示されてはいないのですが、テーマになっていると思います。
実は私、前々作「リリース」で描かれていた「恋愛」について、少しモヤモヤが残っていました。
ロロの言動の根っこの部分に共感出来なかったのです。
でも、この作品を読んで、何だかあのときのモヤモヤが取れた気がします。
ここで、描かれていたのは、おそらく「愛」や「恋」の前や裏、内側などにあたる部分だったのではないかと思います。
「目に見えない」ものだから、単純に説明できない部分で、言葉にしてしまうと、上手く伝わらない部分だと思うのです。
上手くまとめられないのですが、ただ私が感じたのは、「恋」もそこに至るまでの道程も、険しく一筋縄では行かないもので、そこを切り抜けるには、「愛」が必要不可欠ということです。
生半可な「理解」や「忍耐」では、ダメなのです。

集大成的な古谷田奈月の父子【無限の玄】<感想(ややネタバレ注意)>

第31回三島賞受賞作品の「無限の玄」と、第159回芥川賞候補作品の「風下の朱」という二作が収録された古谷田奈月さんの新作!
去年受賞を逃したを、今年は三島賞を受賞された上に、芥川賞候補の作品まであるなんて、ファンとして、喜びこの上ない...
今回は受賞逃されたけど、三島賞も去年は逃されてるし!!

先に「無限の玄」を読んだので、とりあえず感想を...
今回は音楽家族の話です。
家族といっても、女性が出てこない...。
そして、死んだ父親(玄さん)が何度も蘇る...タイトルは正しく彼の事です...。
一見、ホラーのようですが、メインは父と子の話です。
古谷田さんの父子の話が好きなので、「おお!」と思ったのものの、少しあからさまに父子の話過ぎると、序盤は思っていました。
個人的には、主軸となる話の横にある父子の話が好きなので...。
しかし、祖父や叔父、甥との関係により、緻密に描かれています。
序盤ではあからさま過ぎると感じた父子の関係ですが、読み終わってみれば、今までの古谷田奈月さんの父子の特徴が内包されています。
「星の民のクリスマス」のような愛や、「ジュンの6つの小曲」の控えめな優しさ、「リリース」のようなドロドロ、そして「望むのは」のような同族嫌悪...。
これまでの作品が好きなら、絶対オススメですし、読んでなくても、今回読んで気に入った方は、是非過去作も読んでみてください!!!
2018年7月現在、上記の四作しか単行本出ていないので、チャンスです!

2018年7月10日火曜日

いろいろ詰まった怪談【おそろし 三島屋変調百物語事始】<感想(ややネタバレ注意)>

ただ怖いだけのホラーは個人的にあんまり好きじゃないんですけど、これはそんなことなく面白かったです!
特に印象的なのは、着物の描写です。
おそらく江戸時代の話かと思うのですけど、主人公や周りの人々の着る着物の描写が凄く丁寧で、凄い...。
場に応じた柄や色使いや、柄に込められた意味...。
興味なかったけれど、面白かったです!
今も着物の文化が残っているのはこの奥深さなんでしょうね...。
肝心の怪談部分は、伝奇的な怖さより、人の怖さが強く、多角的な意味合いもあり、私好みなお話でした♪
ただその中で、特に怖かったのが、鏡の話です。
ハッキリとは語られていなかったけれど、市太郎さんの行動は姉のために妹を犠牲にする行為で、軽い狂気を感じます。
死後、反省してるんだろうか...。
おちかの「お福さんは~」という台詞は彼らの反省を信じての言葉だったのだと思います。

2018年7月8日日曜日

ガンオンで良い新連載が♪<雑感&紹介>

久々にガンガンonline読んでたら、好みな新連載が2つもありましたー♪
1つは、「少女辞典」。
幽霊が少女たちのことを書き記していく...という話ですが、コメディです。
1話の「家出少女」が主人公で、彼女との関係がコミカルに描かれていますが、ホラーな描写もチラホラ...。
また、演出に工夫を凝らしている部分もあって、今後も楽しみなオススメ作品です。

もうひとつは、「性別『モナリザ』の君へ。
これは、「UNKNOWN」や「Classi9」を描かれていた吉村旋さんの新作です。
前の二作も私は好きだったんですが、それぞれ4巻と5巻で完結しています。
個人的にもう少し続きを見たかったのですけれど...
今回は、タイトルからも想像出来る通り、「性別」をテーマにしたお話です。
なんて私得なんだ♪
しかも、前作よりも画力がアップしたされてる気がします...!
前から好きな画風だったけれど、今回の主人公がスッゴく美人♪♪♪
設定的な理由もあるとは思いますが、本当に中性的な美人で、凄く美しい...。
滅茶苦茶ドキドキします!!!
ただ、「思春期で性別が決まる」という現実とは異なる世界観なのに、現実の常識と近すぎるようなところが気になります。
あと、主人公を幼馴染みが取り合うという話なので、ただのハーレムものになってしまわないかという不安が...。
それでも、内面の葛藤の描かれ方は凄く好みなので、今後どのように展開されていくかが楽しみです♪♪♪

2018年7月5日木曜日

ついに晶くんのお兄さん登場!【怪物事変 5巻】<雑感(ネタバレ注意)>

ついに、晶くんの双子お兄さん、結兄さん登場ですよ!
やっぱり、イケメンだった...!
影のある美形!定番の展開ですね♪(^q^)

しかも、

耳郎ちゃんと青山くんが熱い!【ヒロアカ 19巻「文化祭」】<雑感(ややネタバレ注意)>

巻頭の人物紹介のシャッフル面白かったです!
かっちゃんと切島くんが中身丸出しで笑うwww
でも、一番ツボったのは、青山くんとミリオ先輩www
なんて違和感がないんだwww
一見、全然似てないようだけど...
ミリオ先輩もちょっと変わってるもんねwww
今回も本編で謎のギャグセンス発揮してたwww
あと耳郎轟くんが可愛すぎてツライ...
一家に一人欲しいぃ...!
副題どおり、今回から耳郎ちゃん大活躍(しそう)な文化祭編なので、この19~20巻は耳郎ちゃんファンには見逃せない!
今回、彼女の性格の良さが出ていたけど、次回は過去の話もちょっと見れそうで楽しみ♪

そして、今回出番多かった青山くん!
デクくんと仲良くなっていくの嬉しい...
今まで気づかなかったんだけど、私こういうコンビ好きかもしれない!
現実でも、たまにこういう仲良しさんっているよね!
ただ、フィクションではこういうコンビってあんまり見ない気がする...
貴重なカプだ...ありがてぇ...!

それから、新しく登場した敵、ジェントル・クリミナル...。
強いのに、残念感MAXで、憎めない...
小者ながらも愛されウザ系で、今後が楽しみwww
小者で消えなきゃいいけどwww

文化祭もジェントルも決着が20巻に続いているので、もう待ち遠しくて、堪らないです!
あと、カバー裏の常闇くんの「粘膜」ってのが気になりすぎるwww

2018年7月4日水曜日

してやられた...!【チュベローズで待ってる age32】<感想(ややネタバレ注意)>

「チュベローズで待ってる age22」から10年後の話です。
ホスト要素がもっと強いかと思ったら、そんなこともなく、ゲーム会社のエースとして奮闘する光太に10年の成長を感じました。
「前へ!とにかく前へ!」という雰囲気で自分のことでいっぱいだった20代に比べると、周りへの気遣いも出来て、積み上げてきた人間関係もあります。
20代から30代へと成長して、周囲への気持ちの変化した様子がリアルに感じました。
世の中、白黒つけられることばかりではないし、白も黒も灰色を自然と受け入れられるのが、大人なのだと思います。
10年で成長したとはいえ、「age22」のあの結末に平然としている訳はなく、大きな傷、というか鎖のように彼の中に残しています。
「age32」では、あの結末に関係したある真相が描かれるのですが、見事に物語に振り回されました...。
ミステリーっぽいというか、SFっほいというか...。
かなりぶっ飛んでるので、賛否別れそうだとは思いますけれど、私は面白かったです。
一応、近未来の話ですし、こういうのもありだと思います!
それでも、美津子さんの選択を私は許せません。
自分勝手で独りよがりだと思います。狡いです。
それでも、その後の光太の奮闘を思えば、良い悪いの一言で言える訳でもなく...。
ぐるぐると考えさせられる作品でした。

ラストの電話は誰からか明言されていませんが、雫だったら良いなぁと思いました。

2018年7月3日火曜日

不気味なタイトルだけど美しい本格ミステリ【屍人荘の殺人】<感想>

今村昌弘さんのデビュー作にして、数々の賞を受賞されている2018年話題だったミステリー賞です。
(『第27回鮎川哲也賞』、『このミステリーがすごい!2018』、『週刊文春ミステリーベスト10(第1位)』、『2018本格ミステリ・ベスト10(第1位)』『本屋大賞2018(第3位)』...)
こう列挙してしまうと、凄く華々しい作品のようですが、私はゆっくり落ち着いて読んで欲しい作品だと思いました。
「屍人...」という不気味なタイトルながらも、切なくて虚しくて美しい本格ミステリなのです。
 
推理小説には、殺人はつきものですが、あまりポコポコ起きると命が粗末に扱われているような気がしてしまいます。
が、この作品はそれぞれの故人に対する想いが丁寧に描かれています。
死んでしまって終わりではなく、それまでの関係から、登場人物それぞれがいろいろと想いを抱いている様子が好きです。
どのキャラにも物語の中で描かれていない「人生」があるのです!
また、探偵役の比留子さんの体質も、作者が命を大切さを忘れないように感じました。

事件の真相は切なく虚しいけれど、そこがまた美しい結末でもあります。
故人への様々な想いがあると、先程書きましたが、どんなことでも、人それぞれ感じ方は異なるということを深く考えさせられました。
物語展開も登場人物も好きなので、是非、シリーズ化して欲しいです!

また、単行本は「第27回鮎川哲也賞」の選考経過や、選評が載っています。
個人的に加納朋子さんの選評が読みやすくて、分かりやすかったです。
ある程度のネタバレが平気な人は、選評を読んでから、どの「鮎川哲也賞候補作」を読むか選ぶのもありだと思います。

2018年7月2日月曜日

展開が好きです【放課後にシスター】<感想>

キリスト教系の女子校に伝わる謎のシスターを巡る話です。
設定や展開などが、とても好みな作品でした。
7日間という期間や、個性的な登場人物、主人公が自分を重ねる様、そういったことから紡ぎあげられるラスト...。
真実の持つ虚しさと恐ろしさを含みながらも、優しく希望のある結末だと思いました。
ただ、独白での語りがやや読みづらく感じました。
ちょっと飽きてしまいそうになる場面もあったんですけれど、全体的には好きな作品です。