2017年12月31日日曜日

後半の圧倒的なスッキリ感!【ホワイトラビット】<雑感(ネタバレなしめ)>

今作の前半は、あんまり伊坂幸太郎作品っぽくないです!
「レ・ミゼラブル」っぽい書き方だからか、なんだか読みにくいというか、くどいというか...。ですが、後半のピースがハマっていく感じは余計に爽快感があります。憎くてたまらなかったあの人の真意がハッキリしたり、この場面のこの人たちの台詞にはこういう意味があったのかと気づかされたり...。
また、伊坂幸太郎作品によく出てくる「黒澤」という泥棒も今回活躍します!空き巣に入った家に必ず置き手紙をするという謎の律儀さを持った泥棒です。私は割りと好きなキャラだったので、登場に舞い上がりました♪ただ彼のやや矛盾した信念にはいつも首を傾げさせられる...(笑)

独特のリズム感【曲がれ!スプーン】<雑感>

劇団ヨーロッパ企画のシナリオ「曲がれ!スプーン」と「サマータイムマシン・ブルース」、その2つに関連した短編小説です。
「曲がれ!スプーン」は映画化もされているので、聴いたことのある人も多いのではないでしょうか?
 
私はあんまり舞台を観ないけれど、ヨーロッパ企画は何度かチラッとテレビで観たことがあったのですが、
このシナリオも、まさにヨーロッパ企画っぽい感じでした。
合いの手のような台詞が、挟まることで独特のリズム感になっていて、苦手な人もいるかもしれないです。
私はちょっとくどいように感じました。
でも、この3つの話の中では、「サマータイムマシン・ブルース」が好きです。独特のリズムとスピード感の中で、ぐにゃぐにゃした時間軸で、何ともいえない面白さがあります。

セックスレスな奥さんの話なのに...【奥様はクレイジーフルーツ】<感想>

セックスレスな人妻の話というと、ドロドロな恋愛モノや、官能的な展開を想像しますが、

2017年12月29日金曜日

4番バッター、マルさんのお話ですよ!【博多豚骨ラーメンズ 6】<雑感>

デュラララ!!コラボを読んだ勢いで、4巻5巻の前に、6巻を読んじゃいました...!
でも、基本的に一冊ごとに完結しているシリーズだから、いいんです!順番に読んだ方が、キャラの成長が分かりやすいとは思いますけど...。
ただ、今回は博多ナインの要、マルさんの過去も含めた話で、読み始めると止められなかったんです...。大柄で黒人(ドミニカ人)というラーメンズの中でも圧倒的に目立つ見た目で、性格は温和で器も大きい、しかし職業も拷問師だなんて、キャラとしては最高じゃないですか!?そんな彼がメインの話なんて、読まずにはいられないですよ!
彼の話だけでなく、馬場さんとリンちゃんの喧嘩も軸となっている本編は、期待通りでした。序盤での伏線もしっかり回収する見事な展開が、かぷ厨の私は今回特に好きです!黒人の人って、強いからこそ優しさを持ってるイメージがあるんだけど、マルさんもまさにそういうキャラです。だからこそ、他のキャラとの掛け合いが...良い...!
アニメ放送後、人気出るで、絶対!!!どの話までやるのか、分からないけど...(笑)

2017年12月27日水曜日

リズミカルで読後スッキリ【デュラララ!!×博多豚骨ラーメンズ】<雑感>

刊行されたのは、5巻の後なので、きっと時系列的にもそれくらいだと思うのだけど、
まだ3巻までしか読んでいないのに、我慢できず、読んじゃったよ!!!
でも、4巻5巻のネタバレもちょっとしかないし、話がよく分からなくなることもなく、面白かったです!静雄を目にした馬場さんのリアクションには吹いたwwwwww
全体的に、テンポが良くて、あっという間に読んじゃったんですが、
本編後のエピローグ後のエピローグ、「延長戦」は特にリズミカルで楽しいです!
今回は、デュラララ!!の池袋に博多ナインが「遠征」に来たという訳だったんですが、2巻では、その逆...?!
メッチャ読みたい!続いて!そして、成田氏と木崎氏が交互に書き続けてくれれば最☆高♪

2017年12月26日火曜日

こんなに可愛い表装なのに...【風と共にゆとりぬ】

海外の児童書作品のような、アンティークで可愛い表装にも関わらず、卑屈さを武器にしたエッセイで、ラストが肛門の話...。こんなにオシャレな表紙なのに、締めが肛門の話なんて...。
しかも、圧倒的な存在感のある話なのです...(笑)
日常、日経新聞での連載、肛門の話、と三部に分かれた構成になっているのですが、一番ボリュームのある日常でのいろんな話を忘れるほどのインパクト...。なぜ自分の恥部の話をここまで生き生きと描けるのか...(笑)
こういうのが無理って人は、三部だけ読まなければ、ほぼ大丈夫です!特に、披露宴のダンスとか、バレーの失敗談とか、日常の話もドン引きするくらいには、オススメです!!
とにかく、前作に劣らないくらいに、最後まで可笑しな話が詰まっていたんですが、終始楽しそうに書かれているのが、何より面白かったです!第3段も出されそうとのことで、楽しみです...。

2017年12月24日日曜日

「優しい嘘」が好き【マスカレード・イブ】<感想(ネタバレ注意)>

東野圭吾作品はあまり読まない私だけど、たまにある「優しい嘘」な話が好きです。がっつりのミステリーに混じって、こういう嘘が彼の作品を人気足らしめているのではないかと思います。
<以下ややネタバレ注意>
これは映画化を控えている「マスカレード・ホテル」の前日譚で、殺人だけでなく、ちょっとした事件も含んだ短編集です。主に女性の強さを描いた話になっています。
その中で、私が好きなのは「仮面と覆面」という話です。ある女流覆面作家の正体をめぐる話なのですが、何枚もの殻を被ったような結末でありながら、優しくてニッコリさせられます。
人が死なないミステリーかつ、親子の話なのが、私のツボでした。この親子の真実を暴きながらも、見守る尚美さんと同じく優しい気持ちにさせられます。

リンちゃんの過去編!【博多豚骨ラーメンズ 3】<雑感>

前回の話や冒頭の雰囲気的に、馬場さんの過去編が来るかと思いきや、リンちゃんの過去話!しかも、かなり重め...。
シリアスで重いけど、そもそも殺し屋の話だものね...。それに1巻での出来事も踏まえてる場面があるのが、個人的に好き。
そして、今回は出番が皆無な斉藤くん&大和くん...。最後の穏やかな日常パートですら、名前しか登場しない(笑)
斉藤くんは1・2巻で出番多かったけど、大和くんは...。どんまい!
ホストなのに、摺り師で出番少ないし、顔だけの小者キャラのイメージが強くなってきてるwww

2017年12月22日金曜日

初級「イタリア」的なエッセイ【みんなイタリア語で話していた】<感想>

伊語翻訳家の岡本太郎さんのイタリアエッセイです。(芸術家の岡本太郎さんと、同姓同名ですが、別の人です)
イタリアで長く暮らしていた方なので、イタリア語やイタリアの土地に関する話が生き生きしていて、私は終始笑いが止められなかったです。
ただイタリア文化やイタリア語について、あんまり知らない人はあまり楽しめないかもしれません。ネットでは、やや不満だったという感想をちらほら見かけました...。
イタリアに触れるきっかけにする書籍というよりは、ぼんやりとでも「イタリア」を知ったうえで、読むとイタリア人の「あるある」が楽しめるのではないかと思います。
私の場合は一時期、NHKの語学番組にハマっていて、イタリア人の国民性や文化・言葉への知識がないわけではなかったからか、特に不満はなく、楽しめました!
 
なので、イタリア語に興味のある人は、是非先にNHKの外国語講座を半年(1講座)見てから、こういったエッセイを読むと楽しめるかと思います。
ヨーロッパ圏の語学講座は、意外と有名な俳優さんが出てくるので、そういった意味でも楽しめます。
私自身、俳優さん目当てで見始めました。
でも、ネイティブキャストも凄くユニークだったり、先生もノリノリだったり、普通に面白いです!
特に、イタリアとスペインは毎期、安定したクオリティーがあり、普通にバラエティとして楽しめると思います。

ただ、面白いけれど、観てるだけで、語学力がつくわけではないので、悪しからず...。
勉強のために観るなら、真面目に観ないと効果は薄いです。
ソースは私。
めっちゃ観てるのに、いまだに挨拶くらいしか分からない(笑)

伏線をみつけて【博多豚骨ラーメンズ 2】<感想(ネタバレ控えめ)>

2巻は1巻以上に伏線が秀逸でした!
ネタバレは避けたいので、明確には書きませんが、ある人物の正体について、ありがちな展開があるのですが、それに至るまでの伏線がしっかり張られているにも関わらず、自然過ぎて気づきませんでした...。読み返したときに、この場面はそういう意味だったのかっ!と感嘆します。
 
リンちゃんの変化も見所です。ソロだった頃との違いに、悪戦苦闘しつつも、グングン成長していく姿には、源造さんでなくとも、頬が緩みます。
 
また、現在、ガンガンジョーカーで連載しているコミカライズもこの2巻くらいだった気がするので、
先に原作読んで、コミカライズ読んだり、コミカライズを待てないから原作を読んじゃうというのもありだと思います。

2017年12月21日木曜日

切り絵を描くような作品【博多豚骨ラーメンズ】<感想(ネタバレ控えめ)>

来年の1月12日からアニメ放送の「博多豚骨ラーメンズ」の原作読みました!
アニメ公式サイト→
さすが第20回電撃小説大賞、大賞受賞作といった感じでした!!
登場人物たちは、中性的だったり、ミステリアスだったり、方言強かったり、キャラが今風で、漫画化やアニメ化されるのも納得でした。(私はリンちゃんとジローちゃんが好きです!)
が、この作品の見所はそこではありません!!!
パズルというより、切り絵を描くような群像劇形式。読んでいるときは、どれが主軸となっているのか、分からないけれど、読み終わると納得...出来たような気がするこの構成!これが美しくて、秀逸なのです。
「殺し屋」というテーマは、少し不満だった私ですが、タイトルになっているチーム名と、ラストのオチは、不満なんて吹っ飛ぶほど、凄く好きです!特に、オチは話の続きが気になるので、すぐに2巻を読まざるを得ない...!

2017年12月17日日曜日

BLでも最高【つらなるステラ】<雑感>

高野ひと深さんのBL短編集です。
タイトルになっている、アイドル×俳優の「つらなるステラ」をはじめ、いくつかの短編が入ってます。
同級生的なのが多いけど、そこに、ヤクザっぽいの、ドル(♀)オタ、女装、お隣さん、などの要素がついて、いろんなBのLが楽しめます♪
高野先生のキャラとストーリー展開は本当に最高過ぎる...。「私の少年」が好きで、BLに抵抗がなければ、迷わず買うべきです!
また、アニメイトだとフェアをやっていて、「私の少年」と「つらなるステラ」の両方を買うと、リーフレットが貰えます。「つらなるステラ」自体にもオマケマンガのペーパーが付いてて、それも良かったんですけど、リーフレットには、「私の少年」と「つらなるステラ」のクロスオーバー漫画になってるんですよ!!!それぞれ双葉社と祥伝社で、別の出版社なのに!(出版社が違うという点に関して、このコミックス自体、初出が祥伝社以外の作品がいくつも入ってる短編集だったりするのですが...。)
[別作品でも、同じ世界]という設定が好きな私には堪んないオマケでした。1/7までのフェアなので、是非に☆

思ったのと違ったけど...【元モブオジサンのカレシ】<雑感>

「元モブオジサンのカレシ」っていうタイトル見て、普通のラブコメの皮を被ったBLかと勘違いしちゃった...。女子高生に転生したモブオジサンってめっちゃ面白そうじゃん!って思って...。

そしたら、体験型アンソロだった!!!
体験型って、乙女ゲーみたいに完全に主人公目線になってるってことなのか!!!表紙にもちゃんと書いてあるのに、気づかなかったー!私はカプ厨だから、「夢系」より「腐」な話の方が好きなのに!と思いつつ、読んだけれど...

面白かったです...。

元モブオジサンっていうキャラがハッキリしてるからか、普通のマンガ的に楽しめるし、
主人公のキャラデザがハッキリ決まっていないから、自分で自由に想像が膨らませられる楽しさがあります。
アンソロで、いろんな作家さんが描いてるので、さらにキャラの幅が広がって尚楽しい!

もちろん、男の子たちもみんな可愛いです!
さすが元モブオジサン見る目があるな!って感じです(笑)
先輩、後輩、同級生、チャラいの、奥手なの、いろいろな男の子がいますが、
個人的には、た(´・ω・`)まさんの生徒会長 白嶺くんと、安眠さんの優等生 清水くんが好みでした!私って、真面目系が好きだったんだな...。

一応、全年齢対象の商品なので、内容もそれほど過激ではありません。
それでも、6段階にレベルが分かれていて、レベル6はなかなかの激しさがあったりします。

2017年12月16日土曜日

テンポの良い本屋さん漫画【ガイコツ書店員 本田さん 1巻】<紹介>

タイトル通り、ガイコツ書店員の本田さんの本屋さんでの日常漫画です。書店員の方々の忙しい毎日がコミカルかつリズミカルに描かれています。
ガイコツが人に紛れてるファンタジー系ではなく、比喩的にガイコツになっているエッセイ的な日常モノで、同僚の人たちもガイコツと並んで違和感のないくらいキャラです。そして、それよりも凄いインパクトのある外国のお客さんたち...。
他人事だから面白いけれど、自分が実際にこう働くことを想像すると、なかなか...。本屋さんで働きたい人は、是非一度読んでみてください!12/21までは楽天koboで無料で読めます。

女の子が可愛い珈琲学園漫画【コーヒーカンタータ 1巻】<雑感&紹介>

「わたしのカイロス」のからあげたろうさんの描かれた珈琲漫画です。1巻では学園生活がまだ始まらないので、学園モノと言っていいかは迷いますが、メインの女の子たちが三人三様で可愛くて、面白いです!
箱入りお嬢様で一人言ポエマーな主人公の琥珀、見た目はギャルっぽいけどオジ萌えなミル、ちっちゃい褐色っ子で喫茶店の孫のもか。からあげたろうさんらしい可愛い女の子たちで、「わたしのカイロス」のキャラが好きなら、ハマると思います。
また、珈琲漫画としてどうなのか、私は珈琲に詳しくないので、よくわかりませんが、珈琲に興味は出ます!自分で美味しい珈琲淹れられるようになりたい...。
12/21までは楽天koboで無料で読めます!

2017年12月15日金曜日

動物好きな中高生にオススメな1冊【先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!】<雑感&紹介>

公立鳥取環境大学の教授が書かれたエッセイです。
大学で起きた人間と動物との事件を行動学の視点から紹介されています。とはいえ、内容は難しくなく、動物が好きな人なら、文系でも楽しく読めると思います!私も高校生のときに読んでいたら、こういった分野への進学も考えたのになぁ...。
また、行動学の先生がどういう視点で動物や社会を見ているかも感じられて面白いです。動物が好きな人でも、大学の教授となると、やっぱり少し感覚が違います。研究者的だけれど、動物への愛もあって...。
この後にもシリーズとして出ているようなので、読んでみようと思ってます。

2017年12月14日木曜日

男子中学生の良さ【私の少年 4巻<感想(ややネタバレ)>】

12/12発売の4巻!
中学生になった真修が、可愛らしくて、切なくて、美しくて、愛しいし、かっこよくて、強くて、素敵でした...。
7月に3巻を読んだ後から、ずっと楽しみに待ってた回がありました!そして、その5ヶ月の間に、小片さんや八島さんの存在忘れてました...(笑)
読んでて「誰だっけ...」って、思っちゃった...。2年前も真修と同じクラスだった小片さんと、フラッシュモブの八島さんですよね!ちゃんと覚えてますとも!!!

八島さんはとりあえず、もういいとして、小片さんは今後も出番増えそうです。中学生真修の美しさを傍で見ることになる役割になっていく気がします。
今回も、自動販売機の前でもの悲しげな真修を見たのは、彼女だったし、「ズキン」もあるので...。

ただ個人的には、聡子さんと真修しか目に入らないくらい、二人の関係にドキドキワクワクします。まゆこさんは、ああ言ったけど、読者的には苦悩してくれた方が、美味しいトマトだと思うのです。
また、このトマトの台詞のある姉妹での会話のシーンは、聡子さんが妹にバレバレだったり、かなり好きな場面です。
 
また、今回の15話から真修視点の話が増えます。なので、聡子さんへの彼の想いがより伝わってきて、とても狂おしいのですが、彼の中学生生活が見れるという楽しみもあります!
特に好きな場面は、15話に真修が山盛りご飯を頬張ってるところです!小さいコマなんですが、凄く思春期男子らしさが描かれたコマで、可愛いんです!見た目が男の子らしさが増して、かっこよくなっていても、ふとした瞬間に見せる可愛らしさ、ただし小学生の頃とは違う可愛らしさ...。
そして、真修の少しミステリアスな魅力も健在です!前述の自販機の前の彼はとても美しい...切なくて、美しいです。
明らかに真修に気のありそうな女の子が一人出てきたけど、きっと実際は、もっと居るに違いありません!だが、真修はやらん!!タイトル通り、真修は聡子さんのだからな!!!

とはいえ、大人として、身を引こうとしてる感じの聡子さん...。真修が思いの外、優しくて、強い子でよかった...。 最後の真修はかっこいい...。 二人の関係が終わるところだったよ! トマトが甘くなっても、食べれなかったら、意味ないものね。

2017年12月11日月曜日

恩田陸萌え【猫と針】<感想>

演劇集団キャラメルボックスのために、恩田陸さんが書き上げた脚本です。チラシやパンフレットの抜粋やあとがき的な書き下ろしを掲載して、書籍として、発行されてるんですが、めっちゃ面白いwwwwww
本編は、かっての映研の同級生たちが映画監督になった一人の頼みで、エキストラ役のために集まるという話です。別の同級生のお葬式後という設定で、恩田陸作品ならではの、不穏な雰囲気が漂っていて、最後までドキドキします。最後には、モヤモヤやドキドキの裏で登場人物たちの抱えていた問題や心情がじんわりと明らかになり、いろいろと考えさせられます。
舞台で観れば、後で一緒に見た人と感想を話し合いたくなる味わい深い作品でとても面白かったんですが、先にも挙げたチラシやパンフの抜粋、書き下ろしでのメイキング話も滅茶苦茶面白かったですwww一言で言えば、なかなか書けなかったという話なんですが、それを淡々としながらも焦燥感も感じる様子で書かれていて、凄く可笑しかったですwww
今までは、恩田陸作品は小説しか読んでなかったけど、今度エッセイも読んでみようかな...!

2017年12月10日日曜日

今期のニチ朝サイコーです!<雑感>

キラプリ(公式の略称がプリアラなのは分かってても、ついキラプリって言っちゃう)はおじゃ魔女感あって好きだし、ビルドの今回の展開、凄く好みです!

仮面ライダーが敵と同じ力で戦うっていう設定は、「敵も正義の味方も根っこは同じ」って言っているようで、前から好きだったんだけど、
今回、正義の味方としての活動も敵の思惑通りで、正義じゃなかったって発覚したのが、すごくツボな展開...
最後の捨て台詞も意味深でワクワクするし...!
新フォームはかっこよかったけど、お菓子やジュースとコラボしやすそうなのが、ウケるwww絶対コラボ商品出るじゃん!!!...買います!

プリキュアは、個人的にはもっとあおいちゃんの出番増やして欲しかった...
自分らしさで迷ったあおいちゃんだからこその言葉がもっとあってもよかったと思うの...
まぁ、単純に私があおいちゃん好きなだけなんだけどね!

キュウレンジャーは、好きな声優さん多いけど、キャラ多いし、ネタはチープだし、ラッキー役の岐洲匠くんが棒演技だし(カッコいいけど)、だからたまにしか見てなかったけど、結局見続けている私がいる...。最近、ちょっと面白い...wきっと最後まで見ちゃうわ...。

昔の漫画に傑作を見つけたかも!【銀曜日のおとぎばなし 1巻】<感想&紹介>

楽天koboの期間限定無料版で1巻が配信されてた作品の中で、タイトルが気になったので、読んでみたんですが、凄くよかった...。
毛皮商の息子ですが心優しい青年と小人<?>のお姫様の少女による、種族を越えたボーイミーツガールで、メルヘンなお話です! 初版発行が1983年と、昔の作品なので、絵のタッチも当時の雰囲気ですが、私は好きな感じの絵です。
でも、私がこの作品の一番好きなところは、敵を排除することを良しとしないところです。部族を守るためとはいえ毛皮商を殺すのを渋る村の人たちや、スコットへの想いから意地悪を言ってしまったクレアの心情などの描写から、勧善懲悪のような一辺倒なものとは異なる考え方を感じます。一方から見れば、悪いことでも、別の方向からそうでもなかったり、また、本人も悪いと分かっているけれど、いろんな気持ちが重なったうえで、ついしてしまったり...。
だから、危害を加えてくる敵だとしても、排除することで解決するのが最善ではない。また、他のことも、いろんな原因が重なっているんだから、よく考えて、最善を探すべきだ...というメッセージが込められているように私は感じました。
全6巻とそこまで長い作品ではないので、買おうかどうか、凄く迷い中です!1巻は12/18までは楽天koboにて、無料で読めるので、興味のある方は是非読んでみてください☆

2017年12月9日土曜日

多感な少女の多彩な世界【望むのは】<感想(ネタバレ控えめ)>

主人公がすごく感受性が豊かな女の子で、古谷田奈月さんの表現力の広さと深さを感じる話でした。15から16歳になる多感な少女の、友だち・恋愛・大人・世界といった様々なことへの複雑な想いが多彩に描かれていて、読み終えた後はほっこりします。
私は、こんなに色彩豊かに世界が見えていたわけじゃないけれど、高校生の頃を思い出しました。あの頃の何とも言えない想いを表現してもらったようにも感じて、少し嬉しい気持ちにもなります。
ネタバレしたくないので、ハッキリは書きませんが、今回はややファンタジー要素のある世界です。凄くインパクトのある設定なんですが、物語の中では、そのインパクトほど大きな問題ではありません。話そのものは、思春期の少女の葛藤で、ファンタジーではありません。それでも、この要素はとても重要です。この要素があることで、愛や友情といった人間関係を普段とは別の視点から考えさせられます。俗っぽい言葉を使えば、この愛を一言で表すことも出来るけど、そんな言葉には収まりきらないくらい、暖かくて優しい話です。
また、この作者が描く「父と子」の関係が凄く好きなんですが、今回は表面的にはほとんど描かれていません。少し残念だったのですが、実は、ある登場人物の言動の原因に父への想いがありました。今回も物語の裏側に「父と子」が描かれていたんです。作者の表現力の幅の広さに、ホントに感嘆します...。

2017年12月3日日曜日

実は...【鋼の錬金術師 映画】<雑感(ネタバレあり)>

実は、夏頃に試写会が当たって、観に行ってたんですけど、
完成前の試写会で、ロードショーまでは観たことすら、他人に言っちゃダメということで、内緒にしてました...。
でも、12/1から上映始まったので、やっと言える...!
 
おディーン様と山田涼介めっちゃカッコいい!
ただのイケメンだと舐めてた...。普通に演技良かったよ!!特におディーン様!
ディーンさんのこと、あんまり好きじゃなかったけど、このマスタング大佐役でちょっと好きになっちゃいました...。
キャスティングを聞いたときは、少しイメージと違うなぁーって思ったんだけど、実際に見ると、さすがおディーン様...。原作とはやや違うけれど、原作を殺してないディーン・フジオカだからこその大佐でした!
山田涼介さんのエドもよかったよ!ただのイケメンアイドルだと舐めてたわ...。ディーンさんほどではないけど、山田さん故のエドで、こっちは割りと原作感もあって、演技が楽しそうだった!
あと、大泉洋と佐藤隆太も凄く印象だった!!!
大泉洋は、ちょっと変な役似合うよねwwwただ今回はコミカルな役じゃなくて、すごくモヤモヤする話なんだけど...。でも、こういう役も出来るんだなぁって...。
佐藤隆太は原作のイメージそのまま!って感じで、すっごい笑ったwww私は違和感なかったwww

全体的に、キャスティングがすごく良かった!
...のだけど、本田翼だけが微妙...。どうしてなのか、分からないんだけど、なんだかコスプレして、はしゃいでるように見えてしまって...。
今までは、演技下手なイメージなかったんだけどなぁー...。原作にキャラを寄せすぎたのかな...。私にはすごく浮いてるように感じてしまった...。
 
ストーリーも面白かったけど、ラストには、パニックゾンビ映画的な展開がwww
原作を所々しか読んでなかった私は、予想外だったので、ちょっと笑ってしまった...(原作にも、あのシーンはあるのかな?)。

続編の余地も残した終わり方だったけれど、どうなるんだろう...?個人的には、続編もやってほしいです!

2017年12月2日土曜日

我慢出来ずに買っちゃった!【ガンガンジョーカー12月号<雑感(ネタバレ注意)>】

ヴァニタスが4巻の続きの話で、特別付録に描き下ろしのブックカバーだったので、思わず買ってしまった...。これがノエが表紙のネタバレ感のある表紙なんですよ!美しいし、4巻に相応しくて、しかもオケならではの、このネタバレ感!堪らん...。

そして、22話!
個人的には、4巻ラストの少年、ミハイルが気になってたんだけど、出てこなかった...。まぁ、そんなにすぐ何者かは分からないよね。
次は、やっぱりジャンヌがメインの話になりそう...。今回の副題は「Hurler 呼び声」で、"ジェヴォーダンの獣事件"の"獣"らしき人がジャンヌを呼んでたし...。
ちなみに、hurlerって、どういう意味がググったら、「遠吠えする」って出た。この呼んでるシーンことなんだろうなぁ...。ググらなくても、意味わかるように、フランス語勉強しようかな...。
 
今回もジャンヌ可愛かったけど、ヴァニタスに放置されたのは、可哀想かった...。やっぱりヴァニタスにとって、ノエは特別!それはそれで、胸熱なんですけどね...。てか、ヴァニタスはルスヴン卿が怪しいこと気づいてたのか...。4巻の誓いのことや、この作品の始まり方を思い出すと、ホント胸が熱くなる...切ない...。

他に、「渋谷金魚」や「賭ケグルイ」、「僕が僕であるために」、「恨み来、恋、恨み恋」「ハッピーシュガーライフ」もこのガンガンジョーカーの連載です。この5つはずっと気になってたので、今回買ってよかった! スクウェア・エニックスの連載作品はあらすじあるのが多いのがありがたい!
ただ、「ハッピーシュガーライフ」は今回、過去編であさひとしおのお母さんの話だったから、本編が今どの編なのかは分からぬ...。
「渋谷金魚」も思ったよりも、話進んでなくて、残念...。この金魚たち、一体何なんだよ...。
読み切りの「世音ちゃんは甘やかしたいのに」は好きです!www
甘やかしたい系長男長女カップルめちゃ可愛いwww
作者の藤近小梅さんの今後の作品に注目です!

モンスターシーズン第1部!【忍物語 しのぶマスタード】<雑感>

新キャラが出たり(神原の同級生たちの登場シーンは必見です!)、他シリーズのキャラの話(りすかはまだ読んでないので、読まなきゃ!)が出るメタさがあったり、というコミカルさに加えて、
推理要素や新しいシーズンとしてのテーマらしきものが見えたり、となかなかに濃ゆい新シーズン第1部でした!
あらすじを読んだとき、実際に読んだ後では、話の印象が全然違いました...。そういう話だったのか!って感じです。
高校生のときの阿良々木くんの延長の話かと思っていたのですが、彼自身も作中で語る通り、高校生のときより、少し成長した彼の考えと行動による話でした。高校生から大学生に変わると、自分の中での気持ちも大分変わりますものね...。

2017年11月25日土曜日

悪者なんて居ないのかも?【ヴァニタスの手記 4巻】<雑感(ネタバレ注意)>

4巻は、3巻からの引き続きの狩人の地下編と、その後のジャンヌとヴァニタスのパリデート編ですよ!
ジャンヌちょろ可愛かったwww
でも、呪い持ちの疑惑や、次回予告の雰囲気的に、そろそろ死んでしまうのではないかっていう不安がある...。そう思うと、今回のデートが切ない...。ヴァニタスとの会話が辛い...。美しいけど...。
...おのれ、ルスヴン卿め!
今回、彼が(今のところは)黒幕と分かって、結構ショックだった...。ダンディで結構好きだったのに!
ただ、自分勝手な悪役というわけではないところが憎めない...。彼も吸血鬼を守るために、暗躍してるようだから...。
逆に、ドクターモローは自分勝手だけど、憎めないwww好奇心に正直過ぎるマッドサイエンティスト!前作、Pandora Heartsのイスラ=ユラを連想するコミカルさwww酷いヤツなことには、変わりないんだけどね...
とにかく、望月淳さんの作品のキャラクターは、全員どこかいとおしい...。敵役ですら、魅力的なのです!どのキャラも奥行きがある気がする...。
狩人のローランも、天然で明るいネジがぶっ飛んだキャラだけど、ぶっ飛び具合が深い...。最初は、自分の正義に狂信したキャラかと思ってたけど、それだけじゃなかった...。
上手く言えないけど、とにかく、望月淳作品のキャラ好きです!!!
 
あと、今回はフランスが舞台なんですが、どうやら、エッフェル塔の代わりに太陽の塔が建てられた世界のようです。ここも話に重要になってくるのかなぁ...。こういう現実とは、別の平行世界というような設定好きなので、ワクワクします!

ファットガム組大活躍!【ヒロアカ 16巻 「烈怒頼雄斗」】<雑感(ネタバレ注意)>

副題の「烈怒頼雄斗」こと切島くんを含むファットガム事務所の3人が活躍する巻!
環先輩も普通に強かったけど、ファットガムが...かっこよかった!
痩せたら、イケメンとかズルいwwwそして、ちゃんとキャラ変わらず、コミカルなの好き!!!www
あと、途中で切島くんの中学時代の回想があるんだけど、泣ける...。
切島くんは熱い漢なイメージが強かったけれど、ヒーローに憧れる「普通の男の子」だったんだなって...。
あと、芦戸ちゃんが良い子!カプ厨的には、この二人の関係をもっともっと見たいです!!!

それから、カバー下は敵連合の出向コンビのセクシーショット!アメコミの悪役っぽくて、凄く絵になる...!
今巻では出番が無かったにも関わらず、担当の障子くんが、次回はルミオ先輩がファントムナメスって言ってたけど、
ファントムって誰だっけ...?手品の人?治崎に片腕消されたのに、今度はルミオ先輩に鞣されるの?可哀想!って思って、ググったら、
全然そんなことなくて、ネタバレ喰らったwww
因みに、手品の人の名前は「Mr.コンプレス」だった...

ハリポタを連想する王道ファンタジー成長譚【とんがり帽子のアトリエ】<紹介>

魔法に憧れるけれど、魔法使いではない主人公が、ある事件をきっかけに、魔法の世界に入っていき、仲間と共に成長していく話です。
王道的なファンタジー成長譚で、私はハリー・ポッターを読んだときのドキドキワクワク感を思い出しました!実際、ファンタジー成長譚ってことぐらいしか、共通点はないんですけれど...。ただ、ファンタジーが好きなら、必ずハマる作品だと思います。
まず、魔法の設定がしっかりしています。物語の中で重要な部分でもあるので、ここでは詳しく書きませんが、「こうすると、魔法が発動する」というルールがあることで、魔法が夢物語の中のものではないように思えます。
そして、それが物語の中の人間関係をよりドラマチックにしてくれます!この作品は、主人公と仲間たちとの関係がリアルなのです。特に、2巻での主人公と仲間との「衝突」が好きです。正確には「衝突」というほどのことではなく、パニックの中で、つい本音が出てしまい、気まずい雰囲気になる場面です。こういう状況は、現実の学生生活でも経験したことがあるような気がして、懐かしいようなワクワクする気持ちになりました。(ファンタジー世界のようなパニックは経験してませんけれど!)
また、作者の白浜鴎さんはアメコミ系の仕事もされていた方で、絵も綺麗です!2巻は資料集の付いた特装版もあるので、見つけた方は是非に!私は特装版で買いました!!!少し高くなりますが、この作者の絵が好みなら、後悔はしません!

2017年11月24日金曜日

キャラの描き分けと魅力【ダダダ 1巻】<感想(ネタバレ無しめ>

ボクシング漫画です。
私はボクシング好きなわけじゃないけど、書店で何となく気になって、買っちゃいました。どうやら、作者も経験者だったりするわけではないようですが、面白かったです!
この作品は、キャラの描き分けが凄く丁寧なトコ魅力です!マンガ的な個性的なキャラではなく、現実的な特徴で描き分けられています。なので、主人公もヒロイン(っぽい女性)も美形ではないです。ただどこか魅力的で、それがリアルだなって思います。
芸能人のように綺麗な顔立ちというわけじゃないけど、カッコいい人っていますよね?そういう雰囲気のある登場人物たちでした。
ヤングアニマル増刊"嵐"の連載作品ですが、マンガparkでも連載されてるようなので、気になる方は是非...