2018年2月27日火曜日

舞台を演ってみたくなる戯曲【恋愛戯曲】<雑感>

鴻上尚史さんの戯曲です。
最近の有名な本だと、「不死身の特攻兵」を書かれた方です。
劇作家・演出家の方で、名前しか知らなかったけれど、「不死身の特攻兵」がちょっと気になるので、読んでみたいなぁ...その前に戯曲を読んでみようかなぁ...と軽い気持ちで手にとってみたら、凄く面白かったです!!!
ただこれは、完全に舞台のための作品です。戯曲なのだから、当然とは思いますが、読み終えると実感します。舞台として観た方が面白いだろうなぁというだけでなく、演じるのが楽しいだろうなぁという作品です。
というのも、意外と自由度の高そうな作品なのです。あとがきで鴻上さんが言う3つの世界をはじめ、登場人物の設定、心情の変化などを、原作の設定をどこまで理解出来るか、そのうえで演者の人たちの個性をどのように活かすか、といったことを考えると、凄く楽しそうだなぁと思います。
私は学園祭くらいでしか、演劇に関わる機会はなかったけれど、こういった戯曲も演じてみたかったなぁ...と今更ながら思っています。
 
また、「KOKAMI@network」の第3回公演の際には、主演の谷山を永作博美さんが演じられていたようなのですが、私の脳内の谷山のイメージにぴったりでしたwww
こういう戯曲は私の想像と、実際の舞台の雰囲気に差があることも、少なくない (イメージと違うのは、違うので楽しいです) ので  、びっくりするとともにニヤニヤしてしまいますwww

2018年2月26日月曜日

恋して豹変男子【デザート2018年4月号 <雑感(ネタバレ注意)>(恋わずらいのエリー25話/恋とヒミツの学生寮12話/NとS2話/花野井くんと恋の病3話/他)】

恋わずらいのエリー:25#恋わずらいの要
副題どおりに要くんの暴走モード。
「こんな子だったっけ...?」っていうくらいにエリーに積極的www
そんな彼とオミくんの板挟みになっても、ぶれないエリーが私は大好きです!!!www
 
恋とヒミツの学生寮:第12話 ウソとヒミツ②
オネエ男子のしょうちゃんが正体を見せ出したけど、やっぱりこんなのズルいと思うんだ...
あさひと夜風くんの関係を庇うっていう名目とはいえ、キスするなんて、あさひのことが好きなのなら、完全に役得だし、そのうえ、夜風くんからあさひを横取りしようなんて...
今までの態度を含めて、ズルいと思うけれど、ここで正体現したせいで、ドロドロしてきて、物語的にはワクワクする!
 
NとS:第2話 どうしよう×どうしよう
金田一先生の新連載、第2話!
彼氏のときと、担任のときの温度差が凄いwwwめっちゃニヤニヤするらしさの
ただ違い過ぎて、わざとなのかと思ったけど、最後に「しちゃった」し、新菜が教え子だって、朔さん気づいてないよね...
さすが金田一先生まじこの後の展開予測出来ないwww期待高まる!!!
気になる方はデザート公式サイトから、1話読めるので、見てください!!!
 
花野井くんと恋の病:第3話[初めてのお部屋訪問]
花野井くんのお部屋に行って、ダダーン!っていう回なんたけど、私はきょーちゃんの彼氏の圭ちゃんの素直さが印象的な回でしたwww
(いい意味で)男子らしい素直過ぎる子で、悪意なく、余計なこと言うの可愛いwww花野井くんの対極にいる男子です。ほたるも花野井くんと対極ではあるし、もしかして同類...?
あと、ふと思ったのだけれど、前作の「いばら姫」も今作も、恋愛に行くまでの紆余曲折が独特なので、森野先生の作品は男性読者視点でも、楽しめる作品なんじゃないかと思います。
 
他に、「リビングの松永さん」と「まいりました、先輩」がひと悶着ありそうな雰囲気で、面白かったです。
松永さん、大人の癖にウジウジしてて、可愛いwww
「先輩」の方は、三角関係が始まりそうにも関わらず、コミカルなラストで好きwww

アニメを観てない方へ...【Re: CREATORS NAKED】<雑感>

アニメRe: CREATORSの「字コンテ」と語られる、原作的な本です。
広江礼威さんが漫画を描かれる際にも使われている制作手法なのだそうです。なので、小説ではなく、シナリオや脚本に近い雰囲気です。描写なのに、口語っぽいトコもありました(多分、作者の言う「デコボコ」な部分)。そこも逆に新鮮でした。
少し、アニメと少し違うとはいえ、大まかには同じです。造物主の被造物への愛は、どの場面も涙なく読めませんでした...。
全2巻で、1冊1000円くらいなので、 アニメ観損ねたけど、円盤を買うのは迷うなぁーって人にオススメです。
勿論、観た人も、アニメとの違いを楽しめると思います。合間に、キャラ原案の立ち絵があったり、1巻には巻末にちょっとオマケもあったりします。

2018年2月24日土曜日

アラフォーおじさんの良さをBLで【YOUNG GOOD BOYFRIEND】<感想>

宙出版の「このBLがやばい!」2018年度版第6位の作品です。
「YOUNG BAD EDUCATION」という優等生とヘタレ教師の作品の後の話では、あるものの、そちらを読まなくても、十分楽しめる内容です。

情けないおじさんとDKの良さが最大値【YOUNG BAD EDUCATION】<感想>

宙出版の「このBLがやばい!」2018年度版で第6位だった「YOUNG GOOD BOYFRIEND」という作品があるのですが、それはこの「YOUNG BAD EDUCATION 」の続編にあたります。
本屋さんで見かけて、つい買ってしまったのですが、とても美しい作品でした。
思春期故に、男性らしさと子どもらしさの混じった、男子高校生の不安定な美しさと、ヘタレ教師の情けないからこそ染み出す魅力が最大限に描かれています。そんな二人が惹かれ合いつつも、年の差と同性を理由に葛藤している様は、美しくないわけがありません。
同時収録作品として、運送屋さんと小説家の話もあります。こちらは大人同士の恋愛で、王道っぽさがあります。また、濡れ場もやや多めです。
著者のダヨオさんは初単行本だそうで、個人的にはやや話の展開が速く感じる場面もありました。
でも、どちらの作品も、ちょっとした瞬間の表情と立ち絵にキャラクターの魅力が溢れていて、凄く好きです。男性キャラの多いBL作品で、キャラの描き分けと同時に、そこから魅力が溢れ出させるなんて、凄い才能のある作家さんだと思います。

子どもに薦めたいマンガ【とんがり帽子のアトリエ 3巻】<感想>

王道ファンタジー成長譚、第3巻です!
1巻で魔法の世界に飛び込み、2巻で仲間と共に成長し、そして3巻!「つばあり帽」や彼らの痕跡を探ろうとするキーフリー先生に不穏な雰囲気が漂い始めます。
ただそんな中でも、授業のシーンは凄くワクワクします。試してみて、どうすればもっと上手く行くか、試行錯誤する...。
現実には、魔法はないけれど、英会話やプログラミングをはじめ、勉強や科学技術などに言い換えても、同じことが言えると思います。
魔法というファンタジー世界だから、非現実的な気がするけれど、実際の日常生活にも似た場面があるかもしれません。そう思うと、勉強も仕事も少し楽しくなりそうな気がします。

世界の真相に迫る5巻!対談記事も!!【Infini-T Force 未来の描線 05】<雑感&考察(ややネタバレ)>

キャシャーン回が始まると共に、異世界のタツノコヒーロー達が集った理由明らかになりそうな5巻!
巻末に月刊ヒーローズ2017年11月号に掲載されたアニメの鈴木監督と漫画組の対談記事もありますよ!
私は知らなかったんだけど、鈴木監督は、「ガッチャマンクラウズinsight」の助監督もされてたんですね! ガチャクラ好きなので、テンション上がりました(笑)
対談記事は、アニメを観てない私にも嬉しい、ネタバレも少なめな内容でした!漫画とストーリー違うのだろうとは思っていたけど、ハッキリ明言されてるのを見て、観る決心がつきました!
とりあえず、今日から公開の映画を観に行こうかな...。アニメ本編の後らしいけど、前から凄く気になってたので...。
ただ、アニメのエミが漫画よりも、ずっと大人っぽいのが気にかかって、逆に躊躇っていました。
でも、今回の本編の展開と対談記事を読んで、納得しました。漫画とアニメが別のパラレルワールドなら、キャラが違って当然ですし、むしろアニメと漫画でそれぞれ別世界を描いてくれるなんて、とても嬉しいです(^q^)こういうの待ってました!!!
ただ今回の展開的には、漫画が主軸になるのかな?という感じです。
というのも、今回登場したエミのパパがとても怪しくて、黒幕っぽい...。
エミに対するもの悲しげな言動や、武士さん達のパパへの反応、ブライキングボスのいくつかの発言等を考えると、パパはエミの為に数多の世界を滅ぼそうとしている気がします...。
でも、その場合はアニメの方の話との繋がりは、どうなるんだろう...。
6巻の発売は、今年の夏ごろ予定!それまでには、アニメを観終えようと思ってます。まずは、映画を観に行かなきゃ!

2018年2月23日金曜日

「パンドラの箱」のような社会小説【R帝国】

近未来SF戦争小説です。
現代社会のいろんなことをモチーフ、風刺していて、フィクションだと分かるのに、不安になるような現実みがあります。
しかし、それがとても悲しくてとても虚しいです。誰かのため、社会のためを思って日々頑張っているほど、虚しさを感じて、絶望してしまうかもしれません。私は絶望はしませんが、凄く反省すると共に、少しの諦めも覚えました。
絶望の詰まったお話ですが、ほんの少しの希望もあります。まさに「パンドラの箱」のような作品でした。
また、政治的な部分なども多く、かなり難しい内容だったハズだと思うのですが、分かりにくい場面はほとんどありませんでした。また、量も350ページにも及ぶボリュームのある作品にもかかわらず、私は1日で読んでしまいました。
いろいろと考えさせられる深い内容ながら、非常に読み易い作品で、中村文則さんの才能を実感しました。この難しい内容をこんなに分かりやすく書くなんて、きっととても賢い方なんだろうと思います。

2018年2月18日日曜日

怪しげな団体を扱った読み易い文学作品【星の子】<感想>

怪しげな団体に所属するある家族の女の子のお話で、とても読みやすい文学作品です。
第39回野間文芸新人賞を受賞している他、芥川賞や本屋大賞の候補になった作品です。こんなにいろんな賞の候補になっていると、ちょっと敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、難しくないし、面白いし、私は好きです。
ライト文芸ほど、軽くはないけれど、大衆小説のような読みやすさがあります。それでも、物語の展開や結末の余韻には文学作品らしい味わい深さがあるので、そういった作品を読み慣れない方にもオススメです。

以前ほどではないかもしれないけれど、今でも駅前でよく分からない宗教団体が何か叫んでいたり、家に怪しげな訪問販売の人が押し掛けてきたり、という話を耳にします。
私は、こういう団体に騙されるのが怖くて、彼らのことを酷い偏見の目で見ていました。ただ自分が偏見を持っているということを自覚しておらず、この作品を読んで、自覚して、考えさせられました。
怖い気持ちが先行して、忘れがちなのですが、彼らも私たちと同じ普通の人なのです。ただ習慣や考え方が違うだけです。当たり前なのに、私は忘れていました。
だからといって、執拗な勧誘に巻き込まれるのは迷惑なのですけれど...。それでも、こちらが偏見を持って接するのは、良くないことだと自覚させられました。
こういう無意識の悪意や敵意というか、ネガティブな感情は、常に少しは抱いていると思います。ただそれが少しずつ増えていって、いつの間にかかなりの量になっているのに、自分では気づいていないということがあるのではないでしょうか。
私は人に対して敵意や悪意を抱くことを当然のように思ってしまうのはすごく怖いと思います。

「うさぎ」さんも「鬼」でした【うさぎが鬼に会いに行く】<感想>

作家の中村うさぎさんが殺人「鬼」や「鬼」才と対談するというテーマで、「実話BUBKAダイナマイト」と「実話マッドマックス」という雑誌に掲載されていたインタビュー記事に後日談を加わったものです。
私の好きな作家さんの一人だったので、手にとってみたのですが...
予想以上の内容でした...。
インタビュー相手の「鬼」は、一見そこまでブッ飛んだ人ではありませんでした。逮捕歴、服役歴のある方も数名いますが、不起訴だったり、既に出所されていたりします。
それでも、殺人&食人経験のある人や、赤軍関係者、死体写真家、AV監督...と、かなりインパクトのある方々です。
そういった「異形」の人達との対談の合間に綴られる彼女の想いは、「深淵を覗く」故に、異質な雰囲気があるのだと思って、読んでいました。しかし、読み進めるごとに、彼女の考え方が一般的な「良識」から離れていって、彼女自身の語るように、彼女自身も「鬼」なのだと理解しました。
特に死体写真家との対談の際の彼女の感覚に驚愕しました...。死体の写真が見たいなんて...。
ただセックスの時に、脳が死んだ状態になるという話は、興味深いです。また、脳科学関連の本を探してみようかな。
考え方には少し理解し難い面もありましたが、彼女の悩みは共感できることも少なくありません。でも、どちらも彼女の一部分なのでしょう。そう思うと、このエッセイは中村うさぎさん自身の多面性を生々しく綴られた、実にリアルな作品だと思います。
また、有名なマツコ・デラックスさんにもインタビューされています。マツコさんとの話は、他の人のときよりも、弱気な雰囲気になっているギャップが面白いです。
10年くらい前の作品なので、マツコさんの写真も若いです(笑)でも、インタビューの様子は、やっぱりマツコさんでした。
お二人の対談本のようなモノもあるようなので、また探してみたいと思っています。

ジローちゃん&ミサキちゃん回【博多豚骨ラーメンズ 5】<雑感(ネタバレ控えめ)>

復讐屋親子回だった。
ジローちゃんが好きだから、ウキウキ読み始めたけれど、ネグレクトや児童虐待の話で、もうボロボロ泣いてしまった...。
大事に出来ないなら、産まなきゃいいのに...と思ってしまう。少子化だとか、いろいろいう人はいるけれど、社会は変わってきているんだから、子どもが少ないくらいで、世界は壊れない。無責任に子どもを増やすより、一人一人をもっと大切にすべきだと思うのです。
新キャラのメケは第一印象と違うイメージだった。好きなキャラなので、このは顛末はちょっと嬉しい!
毎回不遇な猿っちは、今回は割とツイてる方だったと思いますwww
また、今回はイタリア語が出てくる場面もありました。マルさんの回では、スペイン語が出てきたし、リンちゃんは中国出身だし、作者は外国語も好きなのかな?

2018年2月13日火曜日

展開も最高なお伽噺ファンタジー【かがみの孤城】<感想(ネタバレ控えめ)>

不登校少女が主人公のファンタジー小説。
お伽噺モチーフが好きな人には絶対オススメな作品です。
異世界に迷い込む系ファンタジーではありながらも、時間限定なので、ファンタジーをあまり読まないという人にも比較的読みやすい話だと思います。
主人公が不登校ということで、学校生活だからこそのいろんな人間関係や問題が描かれています。人それぞれ違った学生生活を送ったと思います。なので、共感したり、驚いたりする場面は違うと思いますが、老若男女を問わず、いろんな人に読んで欲しい作品です。
そういった人間関係や心理描写は勿論ですが、物語展開が非常に秀逸でした。
前述したように伏線がいっぱいあるのですが、ちゃんと全部ラストで回収されていきます。私も気づいた伏線はいくつかあったけど、「ヒント」は無数に散りばめられていて、終盤では本当に感嘆しました。
また、明言されてはいませんが、「オオカミさま」というのもいくつかの意味合いがあるんじゃないかと思っています。
お世辞でなく、控えめに言っても最高な作品です。「著者最高傑作」という評判もありますが、過大評価ではないと思います。誇張したような宣伝は好きじゃないけれど、この作品は本当に最高でした。
本屋大賞にノミネートされたのも、納得です。まだ他のを読んでないけれど、これが大賞とるんじゃないかとすら思ってます。
ただ、終始涙が止まらなかったので、家でゆっくり読むのをオススメします。
 
 
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<2018/4/11追記>
本屋大賞受賞されました!
おめでとうございます!!!
やったぜ!!!!!

現代社会で不安や不満を抱えるあなたへ【オールド・テロリスト】<感想(ネタバレ控えめ)>

「オールド・テロリスト」というタイトルから、おじいさん達が国家相手に何かするコミカルな小説かと思って、手に取りました。
でも実際は、酷いテロリストでした。昔、観た銀行強盗の映画「スペーストラベラーズ」のような物語を想像していたのに...。一応、チームも登場しますが...。
この作品のテロは、容赦がなく、無慈悲で、狡猾で...。テロや戦争はこういうものなんだろうとは分かっていても、とても辛いです。
ただ物語は凄く面白かったです。村上龍作品を読むのは、久しぶりだったのですが、景色や心理の描写も物語の展開も凄く秀逸でした。きっと取材にもとても時間をかけた作品なのだろうと思います。

私が物語の中で心を引かれたのは、登場人物達の不安や不満、そこから生まれるいろんな想いです。それらは心当たりのあるモノでした。
今の社会、特に都会にはいろんな人がいて、そこで生活する中といろいろと悩みが生まれます。そういった不安や不満が大きく膨れ上がって、気持ちを圧迫し、時には生活に支障を来すこともあります。そして、そこから自殺や犯罪という結果に至ってしまうこともあります。
そういう悩みを抱えた人に、オススメしたい作品でした。
文藝春秋にて、3年に渡って連載された長編で単行本もかなりの厚さではあるのですが、現在、文庫化もされているので、是非読んでみてください。血生臭い場面が終始多いですが、納得の行くラストでした。

2018年2月8日木曜日

失恋した女性に贈りたい落ち着いたミステリ【木洩れ日に泳ぐ魚】<感想>

男性と女性、二人の主人公の視点から交互に語られるある出来事の話です。推理小説ではないけれど、ミステリです。
そしてなぜか、男性の主人公視点で、伊坂幸太郎作品を読んでいるような気持ちになります。
こういう風に、作家さんを別の作家さんを比べるのはあんまり良くないと思っているのですけど、大切な女性への視線というか、気持ちの向け方が、伊坂幸太郎作品のキャラクターと似てる気がするのです。知的ながらも影があるところにそう感じたんでしょうか...。
もしかしたら、私が知らないだけで、世の男性の多くはこういう一面を持っているのかもしれません。
一方、女性主人公も、世の女性が抱える強さと嫌らしさを胸に秘めています。
この物語はある事件の真相に迫る中で、ある家族の事実が明らかになっていく話で、かなりドロドロとしています。疑心暗鬼で重々しい雰囲気なので、苦手な人にはオススメしません。それでも、彼らの生々しい本音は鏡のように、自分の中の短所を見せつけて、受け入れるチャンスを与えてくれます。
読んでいる間は、忘れてしまいがちな展開なのですが、恋愛小説でもあります。なので、失恋から立ち直りたいけど、痛快コメディではなく、少し落ち着いた話が読みたい!という方にオススメです。

2018年2月5日月曜日

視点変えれば...【僕のヒーローアカデミア 17巻 ルミリオン】<雑感(ネタバレ注意)>

エリちゃんがすっごくヒロインだった...!
母に捨てられ、育ての親(?)には実験動物扱いされるという不遇な環境...
そして、そこから救いだそうとするヒーロー達...
ミリオ先輩に捨て身で守ってもらって、デクくんには受け入れてもらって、覚醒して...
これエリちゃん視点だと、少女漫画としてもアリなのでは...?
オバホはイケメンだし、クロノもチンピラかと思ってたけど、イケメンだったし、音本もオマケコーナーでしか素顔見れないけど、イケメンだったし、意外とイケメン率の高い八斎衆。ポジティブに考えれば、イケメンから取り合われる逆ハー状態じゃん!
父親を消しちゃってるっていう過去は、重すぎるけど...。意図的にしても、わざとじゃなかったにしても...。

この「巻き戻し」の力は、八斎會編が終わってからも、キーになるんだろうか...。オバホは個性を消す道具としてしか使ってなかったみたいだけど、制御できれば、もっと便利だと思うんだけどなぁー。

ミリオ先輩が無個性になっちゃったのは、ツライ...。先輩の気持ちは勿論だけれど、デクの気持ちも...。
オールマイトの後継者になっていたかもしれないミリオ先輩が以前のデクと同じ無個性になっちゃうなんて...。なんて皮肉な...。
でも、エリちゃんの能力は「巻き戻し」で、個性を消すのは、発現前の状態に戻してるってことだろうから、ミリオさんが個性を取り戻す可能性もある...?

今回、面白かった中で、ひとつ疑問だったのが、敵連合の二人が能力の詳細を語らされる場面...。
音本は問いかけてなくない?!入中じゃない?!音本どうやって、能力使ったんだよ!!!
めっちゃ気にかかったけれど、とりあえず、トガちゃんとトゥワイスのコンビ可愛いです!特にトゥワイスが支離滅裂でチョロくて、可愛いwww
そして、トゥワイス→トガちゃん→デクくん...っていう一方通行な関係が結構良いと思うのです!トガちゃんドSっぽいし!デクくんの良さについて語り合いたい!

あと、今回のオマケの耳郎ちゃんのコーナーもっとやって欲しい(笑)耳郎ちゃん好きなんだけど、出番少ないんだもの!
今回出番ここだけだったけど、可愛かった!なんてことのないTシャツだけど、なんだか、凄く可愛くて、なんとなくセクシーで、堀越先生の画力に恐れ入りました...!絵のタッチが...こう...なんか...凄い...凄いんです!(私の語彙力のなさが悔やまれる)
ヒロアカは、どのキャラも素敵なのに、キャラ多くて、それぞれの出番が少なくなっちゃうから、オマケコーナーがあると嬉しいです♪

2018年2月4日日曜日

濃いけど読みやすいジュブナイル【ただし少女はレベル99】<感想(ネタバレ控えめ)>

めっちゃ面白かったです!
現代和風ファンタジーです。正確には妖怪モノ。親子モノで、学園モノですが、恋愛要素は少なめ。そして、ラノベというより、ジュブナイル小説という雰囲気の作品です。
著者の汀さんは、文学からアニメ・ゲームまで、いろんな作品に触れられている方のようで、作中にも有名なタイトルからコアな作品までいろいろと登場します。 伊藤計劃が好きなおじいさんは分かるけど、「少女地獄」を読む女子中学生というのは、なかなかヤバイと思います。彼女なら違和感はないけれど(笑)
また、桜餅が関東と関西で違うことも初めて知りました。私は関西出身で桜餅大好きだけど、関東のは小麦粉なのか...。
この作品で個人的に一番好きな場面は、史郎坊の「世界系なんで大嫌い」という台詞です。私も、世界系に限らず、いろんな作品に感じた違和感だったので、とても印象に残りました。汀さんの他の作品も探そうと思います。
また、これはレベル99シリーズの第1段です。タイトルが「レベル98」「レベル97」「レベル96」と下がっているので、これより過去かもしれませんが、読んでみるつもりです。

2018年2月1日木曜日

くっ、これもクリフハンガーか...【トクサツガガガ 12巻】<雑感(ややネタバレ)>

「クリフハンガー」とは、洋ドラマでよく使われるオチを引き延ばしす手法のことだそうです。
なので、洋ドラほシーズンがどんどん増えて行く...。

マイナースポーツだからこそのスポ根【灼熱カバディ1~2巻】<雑感>

名前は知ってるけど、よく知らない「有名」な「マイナースポーツ」、カバディ!そのスポ根漫画です!!
素人から勝ち上がっていく様や、弱小校になぜかいる有能な先輩陣というスポ根ならではの設定(個人的にはこういう設定すきです)も、カバディだと何だかリアル!
また、カバディのルールも知れて、よりカバディへの興味が出ます。雰囲気的には、ドッジボールのコートでボールを使わずにアメフトをするような感じだと思いました(笑)めちゃめちゃ厳つくて、カッコいいです!ただ自分がやるとなると、怖い...www
熱くて、面白かったので、そのうちアニメ化もしそうな気がしています。