2017年10月29日日曜日

嫌いになれない【汚れた赤を恋と呼ぶんだ】<感想(ネタバレ注意)>

階段島シリーズの第3段。
第1弾、第2弾の頃の階段島ではない方の話です。第1弾での物語の裏側が明らかになります。最後に少し階段島での話もあります...。
陰陽五行の四色をタイトルに入れたシリーズなのに、なぜ「白」の後に「赤(朱)」が来るか、疑問だっでした。でも、「白」で魔女の正体が明らかになって、この「赤」に「恋」の話があり、「黒」で重要となるだろう登場人物が出てきたことを考えると納得です。
 
七草も真辺とは、階段島の彼らより性格が良くて好きです。 七草は、既に階段島に捨てた後なので、それでなのかもしれません。一方、真辺は、七草との関係に葛藤から普段の自分が抑圧されて、階段島の彼女とは雰囲気が違うのだろうと思います。そう考えると、不愉快に感じた階段島の彼らも、嫌いになれなくなります...。捨てられて、剥き出しになってしまっただけで、一概に悪いと言い切るのは、何だかとても悲しい...。
魔女が階段島を作ったのは、そういうことなのかと思います。でも、人格は完全に捨てるわけではないようですし、「白」のときのハッカー騒ぎの理由も、ハッキリ分からないままです...。
そして、この階段島を狙う安達...。今までが穏やかな雰囲気が強かっただけに、物語に波乱を起こしそうな彼女の登場にもハラハラドキドキです。

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