2017年8月27日日曜日

虚しくて、切なくて、凄まじい【少女地獄】(感想(ネタバレ控えめ))

夢野久作の短編小説集です。
著作権フリーの作品なので、無料で青空文庫で読めます。
やや文語ではありますが、意外と読みやすいので、気になる方は是非!
→少女地獄|青空文庫
 
私も以前から、何となく気になりつつも、「少女たちが可哀想な目に遭う話」だと聞いて、怖くて読むのを避けていました。でも、先日「ドグラ・マグラ」という変わったタイトルの長編作品も書かれた作家さんだと知って、「ドグラ・マグラ」を読む前に試しに読んでみることにしました。

実際、噂ほどに後味の悪いものではなかったです。たしかに、少女たちは不幸な出来事に見舞われます。ですが、それに対する彼女たちの行動は、逞しくて、恐ろしくて、切なくて、感嘆します。可哀想な話ではなかったと思います。
特に、3番目の「火星の女」での少女たちの結末は、悲しくて凄まじいです。でも、この結末を彼女たちを選んだ強さに、読後、ため息が出ました。
一方、2番目の「殺人リレー」の結末は切ないです。私は彼女の選択は間違いだったように思えてなりません。彼女が思い違いをしているように思います。ただ、2番目は全て手紙形式なので、真相はわかりません。ただこれも彼女が自身で選んだ結末であり、可哀想というより、切ないです。
1番目の短編「何でも無い」は、他の2つより少し優しい結末です。しかし、この少女の選択には、切なさより、虚しさを感じます。彼女は優秀だけど、強くはなかったのかもしれません。それが虚しさを感じさせるのかもしれません。

2017年8月26日土曜日

物語シリーズオフシーズン最終作【結物語】(雑感)

「終物語」とか、「続終物語」とか出た後も、続いて、「終わる終わる詐欺」だって言われてた<物語>シリーズ、オフシーズンの最終作...。読み終わってから、気づいたけど、
大学を卒業したあと、研修で地元に戻ってきた阿良々木くんの日々の話です!
職場の人たちと切磋琢磨したり、同級生たちと再開したり...。
羽川さんについては、かなり衝撃的だった...。なんか、もっとひっそりと活動してるのかと思ってたら、超有名人になってるじゃないか!才能を発揮しているのは、凄く喜ばしいことなんだろうけど、とても切ない...彼女だけがこんな立場になってるのが凄く可哀想に思ってしまう...。
老倉さんは、初めて見たときには嫌いなキャラだったけど、今は好きです...酷い扱いを受けながらも、彼女に構う阿良々木くんは老倉さんのいろんな気持ちを無意識に分かってるような気もします...。
その他のメンバーもそれぞれの道を進んでいて、ラストもこのシリーズらしい、今度こそ終わりなのかなって感じ...
 
...ですが!
阿良々木くんが海外に行くなら、羽川さんとの衝突もあり得るし、
吸血鬼のライバルとして描かれることの多い『人狼』という怪異が登場したのに、あまり吸血鬼との関係は描かれていないし、
今後の展開として膨らむ要素は盛りだくさんだったので、まだまだ続くかも...!?
この後に、モンスターシーズン第1作として「忍物語」が刊行されたけど、こちらは「結物語」より時系列は前で、外伝的なシーズンになるのではないかと思ってます。

いろんな年齢層に読んで欲しい【D坂の美少年】(あらすじ&感想(ネタバレ控えめ))

今回は、美少年シリーズの節的な話でした。言い換えれば、「第1章終了...新章直前!」という感じです。
↓簡単なあらすじ↓
<次期生徒会長最有力の現副会長が交通事故に...!学園を守るため、眉美を擁立し、奔走する美少年探偵団だが...。>
咲口先輩の卒業が間近なことや、オドルさんへのOB訪問、ある人物の応援演説など、今の美少年探偵団の終わりを意識させられる話でした。
「美少年」の時期は永遠ではないのです...。でも、作中で満くんが言うとおり、"「美少年」らしさを失った"ワケてはなく、何かを得たことで「大人」になることなんだと思います。また、年齢によって、この得るものは違います。
だからこそ、彼らの「美少年らしさ」は、憧れたり、懐かしんだり、もしくは別の想いを抱いたり、人によっていろんな受けとり方になるだろうと思います。

また今回は、応援演説の場面が一番の見所です。そして、私も好きなシーンでもあります。彼の語る眉美くんは美化されたワケではなく、捉え方の問題だと思うのです。ちょっと反省させられました...。私はこんな風に人を見ることが出来ていなかったなと...。
 
こういった「多様性」というテーマは、今後美少年シリーズで重要になるのではないかと思います!個人的には興味のある分野なので、余計に今後の展開が楽しみです!!!
ただ、次回のタイトルが「美少年椅子」なことにドキドキが止まらない...。おそらく、江戸川乱歩作品の「人間椅子」が元ネタですが、乱歩作品に疎い私ですら知っている例の話かと思うと、やや気が重いです...。いったい、どういう話になるんだろうか...

2017年8月23日水曜日

人の死なない戯言的な推理モノ【パノラマ島美談】(雑感(ちょっとネタバレ注意))

美少年シリーズ5作目です!!!
地図にない島に仲間と泊まりに行くという設定や、永久井先生が芸術家ってことに、戯言シリーズ1作目クビキリサイクルの「鴉の濡れ羽島」を連想した人はわたしだけではないはず!「宝探し」の中にも、戯言シリーズのときのような雰囲気を感じました...
でも、主人公は戯言遣いを使うことはなく、仲間を大切にする女子中学生!他の登場人物も、小中学生と元教師!なので、殺人は起きません!!平和!!!
戯言シリーズが気になるけど、殺人や悲劇をみたくない方は、美少年シリーズから読みましょ?!
また、今回は2本短編がありますが、片方にはあの白髪の探偵がクロスオーバーしてきます♪

そして、今回の眉美くんですが――。
冬期合宿2日目の飆太くんと出会うトコまで、読んだら、是非表紙の眉美くんを見て欲しい...
...今までになく、ノリノリである!
この絶妙な表情がまさに本編での彼女のテンションを描いてると思いませんか?!キナコ先生さすが...
他の5人の姿にもそれぞれの個性が濃縮されていて、美少年シリーズの4作までの中では一番好きな表紙絵です!表紙以外を含めてもbest3に入るくらい好きです!!!
 
そして、タイトルの「美談」がまだ未登場の探偵団創設者の異名だというのが、最高に私の胸をくすぐる...!今回は名前と学くんの兄ってことくらいしか分かってないのに...
ズルいわぁ...さすが西尾維新先生だわぁ!

2017年8月22日火曜日

咲口先輩のロリコン疑惑の真実から...【押絵と旅する美少年】(雑感(ネタバレ注意)

1巻では、眉美くんと美少年探偵団の出会い、
2巻では美少年探偵団のライバル、札槻嘘くん登場、
3巻では創作くんがキーマンとなる話、
そして、この4巻は咲口先輩の婚約者が登場します!巻末には生足くんこと飆太くんの短篇も...!
そして、今回完全に"クズ"として覚醒した眉美くん...。飆太くんの話は彼女の株をやや上げる短編でした。
本編の眉美くんは、徐々にメンバーと読者へ本性を見せつけてきて...。はじめはもうちょっと消極的でおとなしい子だったのに...
クズだけでなく、☆変☆態☆になってきてるwww(ハッ!(゜ロ゜;変態したということか!←)
2巻では後輩に無視されて嬉しくなり始め、この3巻では後輩の足を舐めようか思案...。いったい、この子のキャラは何処まで行くんだよ...www
 
さて、咲口先輩のロリコン疑惑ですが、はっきり書いてしまうと、白です。ロリコンイケメン紳士ではなく、ただのイケメン紳士です!
一言で言えば、没落貴族の毒舌美幼女婚約者の内面を思慮してただけでした。もしかしたら、ロリコン要素皆無ではないかもしれないけど、後輩の足舐めたい眉美くんの方がヤバイwwwwww
結局、咲口先輩に短所なんかなかったんや...富裕層で演説上手くて、声帯模写出来て、周囲に気遣いのできる優秀な生徒会長やったんや...
あまりに非の打ち所が無さすぎて、飆太くんたちが弄る気持ちも分からなくもない...

今回、咲口先輩の婚約者が登場ということで、恋愛の要素が話の中に強くなってきました!
逆ハーレムだから、そりゃそうだし、結婚するなら、「満くんだな!」とか想像してたけど...今後の展開に、ワクワクするけど不安も少し...
満くんの扱いや、眉美くん自身の考え方から、きっと良い感じのラブコメ要素になることを期待してます!

2017年8月21日月曜日

恩田陸入門的な短篇集【図書室の海】(雑感&紹介)

去年の直木賞授賞作品の「蜜蜂と遠雷」で恩田陸さんを知った方も多いかと思います。「蜜蜂と遠雷」を読んだ人にも、まだの人にも読んで欲しい短篇集です。
タイトルの「図書室の海」は「六番目の小夜子」の番外編です。他にも「夜のピクニック」、「グリーンスイーブス」、「麦の海に沈む果実」の前日譚もあります。
「睡蓮」が「麦の海に沈む果実」の登場人物の幼少の頃の話になるのですが、「殺人鬼アンソロジー」でも番外編が読めるので、是非☆
また、「イサオ・オサリヴァンを捜して」(「グリーンスイーブス」の予告編)や「茶色の小壜」が気に入った人には、「Q&A」をオススメします。
私は「グリーンスイーブス」はまだ読んでないので、読んでみようと思ってます。

2017年8月20日日曜日

眉美くん性格悪すぎwww【屋根裏の美少年】(雑感)

2巻の感想で「眉美くん最高☆」って、私は書いたな......
......あれは嘘だ.........。
いや、嘘ではないんだけど、探偵団の前でも性格の悪さが露呈してきたwww
猫を被ってたのではなく、気が緩んで自分勝手な本音がボロボロ...って感じwww
この美少年シリーズも第3作目だし、眉美くんも探偵団メンバーたちに気を許し始めたってことなんだろうけどさ...
咲口先輩へのロリコン扱いも顕著になってくるし、満くんのことはバカにしてるし...w
ただ、創作くんが無反応なのは、可哀想に思ってたけど、そのうち何かに目覚めそうになってきててワロタwwwwww
目覚めてしまえ!!!wwwそして、咲口先輩をバカに出来なくなってしまえ!!!www

そして、何だかんだで、眉美くんと一番仲が良いのは満くん!
リアルでこういう関係の二人は結婚する!っていう感じ。料理出来る上に、仲間想いだからな...!!胃袋も心も掴まれてもおかしくない

美少年に囲まれてる環境なのに、あまりラブの雰囲気がないから、そういう展開はないのかと思ってたけど、
今回からラブコメの予兆が感じられて、さらに展開が楽しみになってきた!
ちなみに、今回の事件は前二作に比べて、ずっと平和で素敵なラストなので、
美少年シリーズを読み始めるなら、この3作目をオススメしたいです!

マンガ化もしてるみたいだから、またそっちも読みたいな...
 
また、「屋根裏の散歩者」という江戸川乱歩の名作があるそうです。江戸川乱歩作品読んだことないけど、これを機に読もうかな...

眉美くん最高☆【ぺてん師と空気男と美少年】(雑感)

 美少年シリーズ第2弾。第2弾といっても、前作を読んでなくても、十分に楽しめる内容になってるので、読んでない人も是非☆
読み終わってから、気に入れば、1弾の方も読んでみてください!!!
 
今回は、眉美くんの心のつっこみが冴え渡る!!!
長年の悩みも解決して、美少年探偵団のメンバーになって、心に余裕が出来たからか、1巻のときより、つっこみが増えて明るくなったような気がする...!ほとんどは声に出てないみたいだけどwww

でも、眉美くんのつっこみは、私には凄くちょうどいい!
ラノベを読んでると、つっこみが少し煩わしく感じるときがあるけど、美少年探偵団を読んでるときには、あまり感じない!
心の声だから、一人言っぽくて、
美少年たちの輪に無理に入っていく様子はないから、しつこく感じないのかも?
 
ただ、咲口先輩弄りはそこまでにしてあげてwww
許嫁が小学生ってだけで、犯罪者呼ばわりなの可哀想過ぎるwww
カッコいいのに...言動も見た目も凄くカッコいいのに...生徒会長なのに...副団長なのに...探偵団での扱い酷すぎwww

キャラ同士の会話のテンポの良さもさることながら、ストーリー展開も、新キャラの登場で今後の期待が高まる...!!!
あと、眉美くん推しの例のバニーちゃんが凄く気になるので、彼女にも再登場願いたいです!!!あの他の5人ではなく、眉美くんを選んだだけでなく、眉美ちゃんには冷たいってとこにもラブコメの波動を感じるし、面白そうwww
今回名前出てないし、再登場ないかなぁ...

2017年8月19日土曜日

エッセイはあまり読まない私だけれど...【時をかけるゆとり】(感想)

私はノンフィクションよりフィクション派で、普段はあまりエッセイを読みません。嫌いなわけではないけれど、積極的に読みたくはならなくて、結局、小説やラノベ、漫画を読むことの方が多くなります。
そういう話を友人達としていたら、ひとりが一言、「朝井リョウのエッセイはめっちゃ面白いから読んでみ!」
朝井リョウさんの作品は「何者」しか読んだことはなくて、恥ずかしながら、「『桐島、部活やめるってよ』と『何者』って作者一緒だったんだ...」というレベルでしか知らなくて、何となく読み始めたのですが、、、
凄く面白くて、一息に読んでしまいました...。
読後感は、1冊の本を読み終えたというよりも、話の上手い友人の思い出話や近況報告を聞いたような感覚です。終始自虐的ではあるけれど、いかに相手に楽しんで話を聞いてもらうかという気持ちが感じられて、きっと友達多いんだろうなぁって思います。
好き嫌いは別れるかもしれないけど、一度読んでみて損はないです!

魔法少女系かと思ってゴメンナサイ【触法少女】(感想)

「触法少女」とは「『法』に『触れる』ことをたけど、未成年なので、法で裁けない『少女』」のことだそうです...。 つまり、「少年犯罪」をとりあげた話です。

タイトルを見て、『表紙はラノベっぽくないのに、魔法少女系なのか』と勝手な勘違いをした無知な自分をぶん殴りたい...。

2017年8月18日金曜日

アニメで見たいスピードアクション!【デュラララ!!SH×4】(雑感)

今回は終盤に、SHになってから、一番のスピードアクション回だった... 4巻執筆中は療養中だったそうなのですが、安静にされていたとは思えないスピード感...!
1部はほぼアニメしか見てないけど、ここまでの爆走劇はなかったと思います!
文字だけでも、息をつかせぬ勢いだったのだもの、アニメになったら、ド迫力間違いなし!
そして、今回は懐かしい1部のキャラの再登場がチラホラ...
コミカルさもデュラララ4巻7巻の感じだそうなので、1部からのファンはダブルで懐かしいのではないでしょうか。
私は今回、オチも好きです。
予想外の人が得をするというか、笑うというか...。得をした人が笑うとは限らないし、思い通りにはならないけれど結果オーライ...というのが、デュラララらしいと感じますwww
また、今回はあとがきに次回予告がなかったので、5巻がどんな話なのか...
ラストの話の続きで、船の冒険が始まるのか、それとも4巻の内容の候補として挙げられていた武闘大会が始まるのか...
個人的にはジャミと八尋の再戦や、静雄とのバトルが見たいけど、スネイクハンズメンバーズの宝探しも見逃せないのです...!!!
全く別の話になる可能性もあるけど、それでも楽しみ☆

2017年8月16日水曜日

コミカルで青春チック(?)な高校生トリオの会話が好き【デュラララ!!SH3巻】(雑感<ややネタバレ注意>)

作品愛ではなく、自己愛に酔った自称ファンは、アンチと似たようなモノで普通のファンからすれば、傍迷惑...っていう話ですが、
そういえば、この3巻が発売された2015年頃に何かそういうことがあったような、なかったような...
...なんだっけ
...なんだか嫌な気持ちになったことだけ思い出したけど、詳しくは忘れちゃった(笑)
 
今回の通り魔事件の真相は、個人的には後味の悪いものだったけれど、主要メンバー、特に『スネイクハンズ』の高校生トリオのやりとりがコミカルで青春的(?)で好きです!
八尋くんの姫香ちゃんとの会話が超絶クールで合理的でいいよね!!!色恋の話すら、無色無臭になっちゃうような雰囲気は、思春期の男女の会話と思えないけど、どこか羨ましい...。
一方、久音くんとの会話では、八尋くんのこの無感情的にも見える素直さが、久音くんの腹の中の想いを沸き立たせて、ちょっと青春風味に...。
また、1・2巻に比べ、久音くんの奮闘と彼の想いがしっかり描かれていて、彼のことが、ちょっと好きになります。
 
他にも、いろいろと面白かった小ネタはあるけれど、SHでは「ツイッティア」が重要っぽい???
1部のチャットルーム的な役割かな???
新羅のプロフの件は、(外で読んでたのに)吹き出しましたwww
あと、通報したら個人情報漏れちゃうっていう設定怖いwwwwwwこれは何かの伏線なの???

2017年8月15日火曜日

三角関係でも、美少年美しい【別マ2017年9月号<雑感&あらすじ⑤>てをつな16話/ばいばいリバティー12話/憑いているから3話】<ネタバレ注意>

てをつなごよ:Episode. 16
<小豆に想いを伝えようとする千花。二人を心配して美月が来るが、千花は小豆を連れて逃げ出してしまう。そして...。>
『フラれるつもりじゃない』『考えてから答えが欲しい』『受け入れる』っていうのはさ、
ただ自分の気持ちを吐き出したいんじゃなくて、小豆のことを好きだから、自分の気持ちを伝えたくて、
それに対する小豆の気持ちも大事にしたいってことじゃん?
千花ちゃんやっぱり優しい子だわぁ...
手が震えるほどだったのに、ちゃんと小豆のこと考えた告白できるなんて、いい子過ぎるわぁ...
それに対する小豆の『そばで待っていて欲しい』ってのは、恋愛感情に関係なく、友だちでいる前提じゃん?
いいな!!!告白から、気まずくなる友だちって多いもん...いいなぁ...
でも、美月くんは大ピンチじゃない???今月の美月くんも美少年で美しかったけども...!どっちかというと、私は美月くん推しだけど、この展開にちょっとワクワクする...!!
 

ばいばいリバティー:第12話
<家出中の元カノ、あいりを泊めている匠にイライラする理奈。瑠叶に勇気をもらい、告白しようとする...。そんな中、あいりの父が倒れて...。>
匠くん自身にその気がなくても、これは嫌だわ...いろいろ悶々と考えちゃうし、ぐちゃぐちゃになるの分かる...
付き合ってないし、浮気でもなんでもないのは分かるけど......
とりあえず、瑠叶くんが美しかったです!優しげな顔も美人だけど、個人的には、ぼうっとしてるときの顔が好き!

憑いているからだいじょーぶっ:3限目
<御影くんと岩田さんの働きで1-5のお化け屋敷は大評判!しかし、2年で除霊師一家の岸くんが現れ...。>
岸くんのチョロさよ...www
でも、良いキャラwww御影くんと岩田さんじゃ、ラブは少ないもん!
岩田さんが恋する女子じゃなくて、コミュ障女子だからこその、このコメディ感が好きだけど、ラブも見たかったから、岸くんナイスwww

2017年8月14日月曜日

アニメからの人も!【デュラララ!!SH1~2巻】<感想><ちょっとネタバレ注意>

アニメ「デュラララ!!×2 結」以降の話なので、アニメしか見てないって人も、原作読み返さずに読み始めて充分楽しめる内容です!
私もアニメしか見てなかったけど、SHすっごく面白かったです!
SHは「snake hand」、つまり、蛇足ならぬ「蛇の手」のことだそうで、
ある問題を抱えた八尋<みずち→「蛟」→「蛇」>が「龍」へと成長する話を指しているのではないかと思います。

1巻では、1部でのダラーズの一連の騒動後、「首なしライダー」による誘拐事件が起こります。
SHでは、帝人たちに代わる3人が登場するのですが、そのうちの男の子2人は、静雄と臨也のような存在です。前述のが静雄と少し似た少年で、静雄とセルティに会うために池袋へ来ることから、物語は始まるのですが...。池袋の街の世代交代の流れにドキドキワクワクさせられます!!!

2巻では、1巻でのいくつかの伏線が回収されるとともに、誘拐事件も一応の収束を得ます。
また1巻でチラチラと見えていた臨也らしき影が全てミスリードと分かり、完全に生死不明の状態...。びっくりするくらいに、ぷっつりと臨也の気配がなくなってしまったのは淋しい...。
また、1部の「集団」の力とは、対照的な「個」の力が描かれています。1巻を読んですぐ後は、静雄や臨也に似た二人が主要登場人物なことに、やや不安もあったんですが、こういうわけだったのかと、納得させられました...。

3巻から、本格的に物語が始まりそうな感じで、2巻は終わります。現在、4巻まで、発売されているようなので、5巻出るまでに読まなきゃ...!

門田さんの言葉が素敵【折原臨也と、夕焼けを】<感想><ネタバレ控え目>

タイトル通り、臨也メインの話ですが、SH3巻の後に発売されているので、その後に読んだ方が良いかと思います。私は2巻の後に読んじゃいましたけど...。
合間に、臨也の知人の「供述」が挟まれてるんですが、私はそこが好きなので、この場では本編の展開にはあまり触れず、「供述」の視点から感想を書かせてもらいます。

「折原臨也と、夕焼けを」は、臨也の子どもっぽさが全面的に出た話だと感じました。
「供述」の中で、四木さんが臨也が子どもだと語っているのですが、確かに意識して読むと、そういう場面が多いのです。特に年長者である坐<そぞろ>さんとの会話のときには、若いというか、未熟というか、成長途中の若者という感じがうっすらと感じられます。
あと、門田さんの供述が私は好きです...
他の人のように、関わらない方がいいの一点張りではなく、自分から仲良くするように、愛するように、助けるようにと忠告したうえで、最後の「あいつだって人間なんだぞ」は凄く心に来ます...。
おそらく、臨也の子どもっぽさを感じた上での言葉ではないかと思います。門田さんが周りから慕われるのは、こういう風に考えることの出来る彼の優しい考え方からなんだろうなぁ...と、ちょっとしか出番のない彼の株が私の中で急上昇しました(笑)

ヴぁんぷ!のコラボが好きです【デュラララ!!外伝?!】<感想><ネタバレなしめ>

デュラララ!!の後日談etc、短編集です。
私は先にSHの1巻と2巻を読んでしまったけど、時系列を気にするなら、外伝を先に読んだ方が良いかと思います。
ただ、外伝には、デュラララと同じく成田良悟作品、「ヴぁんぷ!」とのコラボがあるのです。ヴぁんぷ!を読んでからの方が楽しめると作者の注意書があったので、読んでからの方がいいかも...?
それでも、私はヴぁんぷ!を読まずに読んじゃいました!(笑)  でも、外伝の中の話では、これが一番好きです!コミカルで、少し切なくて...。
あくまで、デュラララなので、ヴぁんぷのキャラはそんなには出てきません。なので、ヴぁんぷを知らなくても、面白かったです。ただ、100%、120%楽しむには読んでからの方がいいかもしれません...。

2017年8月13日日曜日

なんてテンポの良いラブコメよ!【別マ2017年9月号<雑感&あらすじ④>君とワンダーランド3話/君とど120話/有栖川さん12話/ギャルジャポン最終回】<ネタバレ注意>

君とワンダーランド:EPISODE  3
<家族と馴染むだけでなく、学校へも登校してくる狼。あっという間に溶け込んだ彼につられて、のばらも...。>
なんて、テンポの良いラブコメ...!
狼の奔放さにニヤニヤするし、ちょっとイラっともするけど、それがまた良い...!
細かいネタも好きwww心労で倒れたときの「はなぢです」とか、このはちゃんの手話とか...クラスメートとの交流のために手話覚えるとか、めっちゃ良い子じゃない?!このはちゃんとマルちゃんは今後どんどん出てきて欲しい!あと、チョロい岸田もwww
 
君に届け:episode 120
<みんな合格して、龍の家でお祝い会。そして、みんな地元を離れ始める...。>
ちづとあやねちゃんの泣き顔が、すっっごく二人の気持ちが現れてて好き...
でも、今回一番好きなのは、くるみちゃんと風早くんの会話のシーン。
「爽子が風早くんをとったんじゃなくて、風早くんが爽子をくれた」っていうのが、最高に好き...そういう考え方を出来るくるみちゃんが素敵だし、そういう関係を持てたことが羨ましい...
あと、龍がくるみちゃんのこと、「どんぐりざわ」って呼んだとこ、めっちゃ笑ったwww私の友だちも呼び間違えてたし、気持ちは分からなくもないwww
 
ふしぎの国の有栖川さん:12話
<野宮くんのキスに悶々とする有栖川さん様子のおかしい二人を気にかける仲間たち...。勘違いをしたままの有栖川さんは、仕返しに野宮へ...。>
菅谷くんと夏子ちゃんコンビのコメディーパートが最高www夏子ちゃんの表情七変化が凄く良いスパイスなのですよ!
特に野宮カップルの性の目覚めの心配から、栗ご飯に落ち着く件のテンポの良さwwwあと、このときの妄想の中の野宮くんの左手が地味にエロくて好きですww
 
ギャルジャポン:最終回
<最終回記念のヒデくんの歌を聴いたりしながら、いつも通りの時が過ぎてゆき...。>
表紙でワンピのコスプレしてるのちょっと笑うwwwしかも、本編では触れず!www
ギャルジャポンらしい最終回だなぁって思ったけど、ザマーガレットとマーガレットchannelでは連載するんだ!別マでは最終回ってことかー
他の作家さんからのメッセージイラストも、いろんなあゆと樹理亜見れて面白かった!同じキャラでも、作家さんによって、微妙に違うの見てて楽しい!全員あゆと樹理亜なことに変わりはないんだけどね!あと、圧倒的樹理亜人気に笑うwww

2017年8月12日土曜日

少女マンガ誌初荒木飛呂彦作品!【別マ2017年9月号<雑感&あらすじ③>岸辺露伴は動かない9話】<ネタバレ注意>

荒木先生少女マンガ初掲載です!裏表紙が広告じゃなくて、露伴先生になっててびっくりした!しかも、結構凝ってるwww
でも、連載ではなくて、読みきりでした!
別マで連載が始まるのかと勘違いしてた...!

岸辺露伴は動かない:episode #9 D.N.A

めっちゃニヤニヤするバカップル(仮)s【別マ2017年9月号<雑感&あらすじ②>宇宙の果ての2話/ふりふら27話/素敵な彼氏19話/モテメモ】<ネタバレ注意>

ワクワクするドロドロさ【別マ2017年9月号<雑感&あらすじ①>テリトリーMの住人8話/恋を知らない僕たちは3話】<ネタバレ注意>

重厚な冒険モノ【上と外】<感想><ネタバレ注意>

全六巻の文庫本書き下ろし作品なのですが、上下巻に合本されたものもあります。私は上下巻の方で読みました!
あとがきには、作品を書いた後に舞台となったG国のモデル、グアテマラに行かれた話もあります。
今回は冒険モノでした!<ジャングルや地下遺跡でのドキドキアドベンチャー>と言ってしまうと少しチープに聞こえますが、主人公たちのやや特殊な家族関係に加えて、クーデターなどの事件も絡み、とても重厚な内容になっています。
冒険モノと書きましたが、登場人物たちの心情の変化が一番の見所だと思います。
主人公の練と千佳子が二人揃ってヘリコプターから投げ出されたのと対照的な描写としてだけでなく、練と千佳子のそれぞれの成長が表れているように思います。千佳子の救出の場面は、千鶴子の変化が大きく表れている場面でもあり、涙なしには読めません。
前半の千鶴子は「恋に盲目」で自分勝手な母親だったのですが、終盤、目が覚めたように必死に千佳子と練を助けようとする様子に号泣してしました...。
なかなかの長編ものではありますが、オススメです。

2017年8月10日木曜日

【デザート9月号<雑感⑤>はつ恋、ふたたび10話/お世話係はままならない8話/ももいろ人魚38.5話/キミハヤテ/あたしがおしえてあげる/いけめんず延長戦】<ネタバレ注意>

はつ恋、ふたたび。:#10大きな樹の下で
3人でいるときの矢場くんが、Bくん時代の面影が出ているのが、凄く萌える...!特に並んで歩いてるとき!矢場くんが一番他の二人のことを見てるんだよね!!
椿くん&矢場くんとの関係も、森下さんとのことも、ゆっくり前に進みだしたところで、お母さんからの電話ですよ...!
どんなお母さんなんだろ...
子ども置いて、他の人と結婚するなんて、あんまり良いイメージではないけれど...
 
お世話係はままならない:8話
次回、最終回やで...
コンプレックス女子の恋愛モノ好きだから、残念だなぁ...もうちょっと早く読んでればよかった...
料理が出来るイケメンなだけじゃなくて、元有名若手俳優が彼氏とか夢のようじゃないか...もっとじっくり読みたかったな

ももいろ人魚:第38.5話ももいろ人魚はこんなお話
連載再開でのおさらい回でした!
リクが当初よりノリノリだし、メタいネタもモリモリだし、来月からの本編楽しみwww

キミハヤテ:第212回DDDゴールド賞
女の子が可愛い!
クルクル表情の変わる小笠原くんも可愛い!登場シーンが泣き顔というインパクトの後、素直で一生懸命なのが、凄く良い...良い子...
 
あたしがおしえてあげる:第41回デザート新人まんが大賞優秀賞
「カッパラッパラ」っていう謎なペンネームが印象的だけど、作品もすっっごく良かったです...審査員の先生絶賛なの分かる!私も好き!
フリから始まる恋っていう恋愛モノはよくあるけど、女の子の方から積極的に持ちかけるという話はなかった気がします。ラストはドキドキした!!!
 
おいでよ!いけめんず~:延長戦1匹目
いちかちゃん達のお父さん親バカだめちゃ萌えるけど、
今後もこういう展開なのかな...
後日談も面白いけど、
もっといろんな「いけめん」出てくる展開も読みたい

【デザート9月号<雑感④>おねがいキューピッド/告白プールサイド/地球のおわりは恋のはじまり17話/僕だけが知っている32話】<ネタバレ注意>

おねがいキューピッド
すっごくテンポが良くて、笑いが止まんなかったwww
こういうワケわかんないギャグ好きwww
下半身ブリーフアキラくんの登場シーンと他バンドのファンの正論がツボでしたwww
「呪い殺して」っていう依頼だから、どういうオチになるのか心配だったけど、
爆破ならぬ発射オチで安心したwww

告白プールサイド:はじめてのキス#2<読み切り第2弾>
台詞が関西弁なので、関西人の私的には新鮮で感情移入しやすかった!
宮橋さん視点のカットが多いのも、感情移入しやすくしてるんだろうなぁって思います...真柴くんの可愛さがすっごく伝わってきて、萌える...!
あと、アイスがきっかけで両想いっていうのが...すっっごく良いと思います!!!!!!
宮橋さんよかったなぁ...頑張ったなぁ...
 
地球のおわりは恋のはじまり:⑰地球でいちばん
今回(17話)のサブタイ...「地球でいちばん」って最高じゃないですか?!最終回でも良いくらいのサブタイだと思うのです!
ただ話の展開は、真昼と蒼くんが別れちゃうんじゃないかっていうドキドキな状態で...
でも、別れなくてよかったよぉ...!!
水族館に行った二人の反応がそっくりなのが、二人は実は似てるんだって思わされるけれど、それが余計に、二人を別れさせるような気もさせられて...
それでも、別れずに話し合えたのは、真昼が成長したのが大きいんだろうな...

僕だけが知っている:32話
楢原×古谷...楢古...
...前から思ってたけど、これは軽めなBLモノだと思ってもよいのだろうか..でも、楢原は梅ちゃん先生に失恋なんだし...
きっと男子高校生同士のイチャイチャと赤面を見て、ニヤニヤするためのマンガなんだな!BLとか関係ない!男子高校生最高!
 

2017年8月8日火曜日

【デザート9月号<雑感③>こんなわたしを9話/】(ネタバレ注意)

こんなわたしをかわいい、なんて:9話 しるし
碧人との激甘キスシーンから始まって、久々にデザートを読み始めた私には刺激的過ぎた...///
そのうえ、潤にぃも積極的になり始めるし...知恵熱で直が寝てるからなんだろうけど...
しっかりした年上の男の人のこういう独白萌える!潤にぃには、もう少し切ない想いしていて欲しい(笑)

リビングの松永さん:room7
ワイルドな年上男性...良い!
松永さんのちょっとした動作の一つ一つがイキイキしてて、カッコいい...
赤点をきっかけに美己ママがシェアハウスに来るシリアス回だったんだけど、私は「ウイロバー」が気になってしまって...
「ウイロバー」って知らなかったんだけど、ググったら、めっちゃ可愛くて、美味しそう!機会があれば、買ってみよ♪アイスではないみたいだから、お土産にも出来るかな???

2017年8月7日月曜日

【デザート9月号<雑感②>放課後、恋した6話/まいりました、先輩11話】

放課後、恋した。:practice 6 よびすて
友だちの恋バナを聞いてるような、ニヤニヤしちゃう展開(夏生だけよびすてなんだもの!)の中で、桐生くんにびっくりした...指くわえるとか、積極的(?)過ぎぃ...
はいからさんのアフレコレポートも満井先生でした!マモと早見さんの声で脳内再生されました...アニメ楽しみ☆
劇場版前編は11月11日公開予定ですよ!
 
まいりました、先輩:ep.11「先輩と冬」
友だちとの関係も気にしてくれる水川先輩が良い彼氏だなーって...
世里奈ちゃんも、良い子だからよいカップルなんだよねー
そんな世里奈ちゃんに樋口先輩が惹かれていくのは、少女漫画的なんだけど、
今回、雪の日の女の子の可愛さを描いたシーンがあって、新鮮に感じた...

哲学書を読みたくなる...かも【スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの】<雑感>

スワロウテイルシリーズ4作目です。
今回は、哲学の難解な話に加えて、ちょっとした叙述トリックがあります。私は1部と2部をまだ読んでいないからなのかと、焦りました(笑)
でも、読み終えて見ると、前作を読んでなくても、話の流れは理解出来るようになってたので、これから、読み始めるのもありだと思います。ただ、以前の事件や、揚羽と真白の誕生の秘密について明かされることもあるので、前作を読んでいた方が楽しめます。
凄く作り込まれてて、読後はスッキリします!ちょっと謎も残るけど、そこは続編のお楽しみに...。
哲学の話の部分は、難しかったです...
カントの「純粋理性批判」とデカルトの「方法序説」、ニーチェの「ツァラトゥストラはこう言った」を使って、「正義」と「善」などについて、語られています...。恥ずかしながら、私は前の2つは聞いたことはあるけれど、どっちがどっちの作者なのか、ハッキリ覚えてない程度の知識しかありませんでした...。難しそうで...。ただぼんやりと分かったような気がします。機会があれば読んでみようかな...。