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2026年7月28日火曜日

映画化ありがとう:ミステリーアリーナ【映画雑感】

割りと前なので、公開は終わってしまっているのですが、映画「ミステリーアリーナ」を観に行きました。
観終えてから、原作小説がある作品で、「すべての場面に意味のあるミステリ」だったと知りました。つまり、映画化がめっちゃ難しい作品だったということ……。
パンフレットも買ったんですけど、あちこち原作からの改変もあるらしいです。

でも、めっっちゃ面白かったです。さすが堤幸彦監督。

始まって早々に、クイズ番組的なのが始まったと思り、何か作品間違ったかな……と思いました。そしたら、実はSFだったり、主人公の女の子にイマジナリーフレンド的キャラが付いていたり、そのキャラがめちゃくちゃ魅力的だったり……!
すごく振り回されて、引き込まれました。

あと、キャスト陣の演技も最高でした。

主人公のイチコ役は芦田愛菜さん。最近テレビをあまり観ないため、久々にお見かけしたのですが、あいかわらず、演技めちゃウマでした。相棒のサンゴ役三浦透子さんとのかけ合い、最高だった……。イチコが何か勝手に独りで喋ってるように見える場面あるの好き♪
それに、サンゴのキャラも私にめっっちゃ刺さりました。三浦透子さんのお声も最高で……。

また、唐沢寿明さんの役柄にめっちゃびっくりしました。こんなキャラも演じられるんだ……。道化と傲慢とモラハラが社交ダンス踊ってるみたいなキャラです。めっっちゃ人間臭い。

それから、パンフ読んでて、出演されてることに気づき、テンション上がったんですが、この作品は宇野祥平さんと奥野壮さんも出られているんですよ!

宇野祥平さんは、「カルト」という作品で知りました。(※また、機会があれば
この作品の感想も書きたいです。)
人間臭い役柄なんですが、とってもよい演技をされていて……。
今回もキーマンを演じられていて、さすがというか、「カルト」のときとはまた違った「宇野祥平」を見せてくださったので、ニコニコになりました。

奥野壮さんは、「仮面ライダージオウ」で仮面ライダージオウに変身する常磐ソウゴを演じられていた方です。あの頃とは違う、影のある青年キャラで、まったく気づかなかった。彼も人間みのあるキャラでキーマンとなっているので、必見です。

他のキャラクターも、とっても魅力的でした。二次創作が捗っちゃいそうで、もうあるんじゃないかなって気がしています。

2024年9月6日金曜日

まだこんなにもワクワクさせてくれるとは:Dr.STONE【23巻雑感(ややネタバレ)】

 
戦いを経て、新たなる目標もある中、
さらにワクワクさせられるとは思わなかった。
けれど、当然の流れでもあります。めちゃくちゃ名作漫画だと思います。

2024年9月3日火曜日

泣いてしまった:Dr.STONE【22巻雑感】

スイカが表紙なことに少しびっくりしましたが、読み終えると納得の22巻でした。

2024年7月11日木曜日

2020年5月3日日曜日

意味分からんのに満足感!《新エヴァ序~Q 感想》(ネタバレ注意)

新エヴァの新作が近日公開されるそうです。
こんなご時世なので、まだ予定は決まっていないようですけど...
ただ、序・破・Qがyoutubeで今日(5/3 23:59)まで無料だったので、見ました...!


(明日以降もAbemaTVとかで無料放送されるようです。
詳細は公式サイトのお知らせを!➡★)

2019年6月6日木曜日

ファンタジー好きに薦めたいSF成長譚【奪命者】《感想》

技術の発達で人類が「死」を克服した社会を描いた近未来SF小説です。

この作者の前作が面白かったので、手に取ってみたものの、本の帯のキャッチコピーの死神的な要素の強さに、少し軽率さを感じたました...。
それでも、読んでみるとなかなかに深い内容で、予想を裏切る期待通りの面白さでした!
シリーズ作品で、今年アメリカで最新3作目が出るそうです。

2018年12月25日火曜日

「スロウハイツ」関係なしにも!【V.T.R.】《感想》

辻村深月さんの「スロウハイツの神様」の外伝です。
外伝と言っても、「スロウハイツの神様」の話ではなく、登場人物の一人、チヨダ・コーキのデビュー作として書いた話となっています。

2018年11月26日月曜日

心の積み重ね【風牙】《感想》

「ランドスケープと夏の定理」とともに第5回創元SF短編賞を受賞した作品「風牙」を含む4つの作品が収録されています。
「ランドスケープと夏の定理」感想⇒★

あちらが宇宙をテーマに人間知性を描いていたのに対し、こちらは記憶や人格、心といった部分を軸に人間を描かれています。
例えるなら、マクロとミクロといった感じです。

2018年11月21日水曜日

綺麗というより人への信頼【ランドスケープと夏の定理】《感想》

第5回創元SF短編賞受賞作で表題の作品「ランドスケープと夏の定理」から始まる3部の短編です。
「風牙」という作品も同時受賞しています。
雰囲気は違いますが、こちらもお薦めです。
感想⇒★

作者の高島雄哉さんは、東大理学部物理学科と東京藝大を卒業されているという、滅茶苦茶 インパクトのある学歴の持ち主です。

2018年9月17日月曜日

頭こんがらがり~【パラレルワールド】<感想(ネタバレ注意)>

二つのパラレルワールドの意識を両立させてしまう男の子の話です。
第一部では、その「能力」が目覚めるキッカケとなる災害が描かれます。
日本が舞台の小林泰三作品は、防災を喚起させるものが割りと多いと思います。

2018年9月14日金曜日

アガサ・クリスティな近未来ミステリ群像劇【グラスバードは還らない】<感想(ネタバレ控えめ)>

「ジェリーフィッシュは凍らない」に始まる<マリア&蓮>のシリーズ、第三作目。

前二作とも、鮎川賞受賞作というかなり凄いシリーズで、気になっていたので、まだ既刊の二作を読んでいないのに、つい買ってしまいました...。
でも、後悔はしてません。
東大出身の作家さんというのは、伊達じゃないです...。

推理トリックも、物語も、滅茶苦茶作り込まれていて、エピローグになるまで、私は事件の真相が分かりませんでした。

<以下ややネタバレあり>

2018年6月3日日曜日

人生の大切なモノが詰まったSF【ひとりぼっちの地球侵略 1~14巻】<感想&紹介>(ネタバレ控えめ)

ボーイミーツガールなSFラブコメでありながら、現代日本の日常の尊さを感じさせる作品です。
高校入学早々に怪しげな仮面の先輩に追いかけ回されるという謎の展開から、主人公の非日常な日常が始まっていきます。
「ひとりぼっち」というタイトルながら、徐々に仲間も増え、敵も増え...と物語は進んでいくのですが、「地球侵略」とあるように、宇宙規模の話で、平和な話ではありません。
ただ、学園生活での話も多く、平和な日常と命懸けの闘いが同居しています。
だからこそ、現代日本で当たり前のようにある平和な「普通」の生活がいかに尊いものか思い知らされます。
また、そういう「生命」や「家族」、「友達」の大切さだけでなく、「言葉」の大切さも描かれた作品です。
というのは、作中での特殊な力に、言葉を使うモノがあったり、「名前」が大切であったりするのです。
意味のある重いものだから、軽はずみに使うべきではない...ということです。
私は日本の「言霊」を連想しました。
また、前述の日常の「普通」の大切さには、戦時中を体験した祖母の語る「平和な生活」を送れる幸せさというのを思い出しました。
作者の小川麻衣子さん自身はまだ若い作家さんだと思うのですが、そういった少し前の日本的な考え方を基に描いた作品に感じました。
忙しい毎日の中では、ついつい疎かにしがちではありますが、こういうことは大切だと思います。

2018年6月現在、まだ完結していなくて、最新14巻が出たのが4月なので、次の15巻は10月くらいかと思われます...。
今、すっごいSF展開で、盛り上がっているのですけど、最終章なようなので、そろそろ完結なのかも...?
気になる方は、今のうちに是非チェックを!
1話だけでなく、3巻くらいまで読んでみることをお薦めします☆

2018年2月23日金曜日

「パンドラの箱」のような社会小説【R帝国】

近未来SF戦争小説です。
現代社会のいろんなことをモチーフ、風刺していて、フィクションだと分かるのに、不安になるような現実みがあります。
しかし、それがとても悲しくてとても虚しいです。誰かのため、社会のためを思って日々頑張っているほど、虚しさを感じて、絶望してしまうかもしれません。私は絶望はしませんが、凄く反省すると共に、少しの諦めも覚えました。
絶望の詰まったお話ですが、ほんの少しの希望もあります。まさに「パンドラの箱」のような作品でした。
また、政治的な部分なども多く、かなり難しい内容だったハズだと思うのですが、分かりにくい場面はほとんどありませんでした。また、量も350ページにも及ぶボリュームのある作品にもかかわらず、私は1日で読んでしまいました。
いろいろと考えさせられる深い内容ながら、非常に読み易い作品で、中村文則さんの才能を実感しました。この難しい内容をこんなに分かりやすく書くなんて、きっととても賢い方なんだろうと思います。

2018年1月30日火曜日

『幼女戦記』の作者のSF作品【ヤキトリ 1 一銭五厘の軌道降下】<感想>

アニメ化もされたWeb小説『幼女戦記』の作者、カルロ・ゼンさんのSFシリーズ作品第1巻です。
あとがき読むまで、カルロ・ゼンさんって、アメリカ人かと思ってました...。幼女戦記もですけれど、登場人物の台詞がアメリカの映画っぽいんですもん!あと、言葉遊び的な部分が多いので、余計に日本語で話を書く外国人なのかと、勘違いしてました。
今作は、アメリカ人、イギリス人、スウェーデン人、中国人、ロシア人が出てきますが、主人公は日本人です。しかも、かなりひねくれた仕上がりになっています...。
もの凄く苦労してきたせいで、こんなに捻れた性格になってしまったんだろうけれど、ここまで歪んでしまうと、どうしようもないレベル。口も性格も酷い主人公です...。ただ、現実にもこういう人がたまにいるから、悲しい...。
上記の他の人達もなかなかの曲者揃いのようではありますが、イギリス人が割りと酷い。作中で、主人公とイギリス人が何度も衝突するのですが、主人公視点で読んでいることもあり、凄く嫌なヤツに見えます。2巻では、是非名誉挽回して欲しい...。
また、SFということで、地球人が外の知的生命体から「見つかった」後の世界での話です。私は科学技術的な部分より、地球の文明の変化の部分が凄く興味深かったです。主人公の言葉から、日本はかなり教育水準が下がった社会のようで、勉強を必死にしていた彼ですら、英語はローマ字を読めるくらいのレベルみたいでした...。あまり詳しく描かれていなかったけど、今後の話でそういう部分も描かれたらいいなぁ...。
2巻では、地球外生命体、「商連人」に関する話だそうです。私は彼らの考え方がそこまで嫌いじゃなくて、面白かったので、何が描かれるか凄く楽しみです!

2018年1月3日水曜日

ラノベと侮るなかれ!【θ 11番ホームの妖精】

「鏡仕掛けの乙女たち」と、続編の「アクアリウムの人魚たち」の両方を読み終えたので、感想を...。
スワロウテイルシリーズの揚羽が風に翻弄される蝶々だとすれば、θのTBは風車という感じで、争いの中に身を置いている訳ではないけれど、いろいろな思惑に振り回される主人公です。なので、スワロウテイルのときより、日常感が強い話になるのですが、それが逆に政治や社会に関する要素を際立てています。
要するに、ラノベだと思って侮って読むとワケわからなくなる場面は多いです!未来の科学技術の設定なんかは、SFならではの楽しみなんだと思うけれど、やっぱりムズカシイ...。
ただ「アクアリウムの人魚たち」に収録されている5話の冒頭で、静樹くんが語る「四種類の人間」は凄く興味深いです。四種類の内の一種類、「ファッション感覚」で多数派の認める意見を選ぶ人々を「正義の味方型」と称しているんですが、ヒーロー好きな私としては、解せぬ...。
でも、確かに時代によって「正義」は変わるものかもしれないし、多数派に認めてもらうために振りかざす「正義」もあるのかもしれないけれど、それをひと括りに纏めてしまうのは、違う気がする...。けど、ヒーロー達だって人間なんだから、承認欲求があるのでは...?でも......と、悶々と考えさせられました(笑)
作者の藤真さんが、人工知能をテーマに扱われるのは、こういう人間社会での善悪への問題提起の意味もあるのかなぁと思います。
θはこの後、続編が出るのか分からないけど、関連した話を書かれているそうなので、読んでみようと思ってます。

2017年12月31日日曜日

独特のリズム感【曲がれ!スプーン】<雑感>

劇団ヨーロッパ企画のシナリオ「曲がれ!スプーン」と「サマータイムマシン・ブルース」、その2つに関連した短編小説です。
「曲がれ!スプーン」は映画化もされているので、聴いたことのある人も多いのではないでしょうか?
 
私はあんまり舞台を観ないけれど、ヨーロッパ企画は何度かチラッとテレビで観たことがあったのですが、
このシナリオも、まさにヨーロッパ企画っぽい感じでした。
合いの手のような台詞が、挟まることで独特のリズム感になっていて、苦手な人もいるかもしれないです。
私はちょっとくどいように感じました。
でも、この3つの話の中では、「サマータイムマシン・ブルース」が好きです。独特のリズムとスピード感の中で、ぐにゃぐにゃした時間軸で、何ともいえない面白さがあります。

2017年6月20日火曜日

近未来SF×男子高校生×サブカル 【ロミオとロミオは永遠に】<感想>

日本人だけが残された近未来の地球。その超難関男子高校で繰り広げられる日常、友情、バトルに、脱走劇......。裏には政治や甘酸っぱい恋もあったり...。
静かでミステリアスなイメージのある他の恩田陸作品とは異なり、終始ハラハラドキドキ、スリル満点の作品です。
展開も登場人物たちも、少年マンガ的でとても読みやすいので、恩田陸作品を読んでみたことのない人にもオススメです♪

作者本人は文庫版あとがきにて、「ハッピーエンドのつもりが、絶望的に感じる」と語っていますが、
ハッピーエンド好きにも、バッドエンド好きにも、是非読んで欲しいです。
何度か読み返すと、作者の言う通りに感じますが、そこも少年マンガ的で、想像を掻き立てられるので、私は好きです。
ただ、冒頭はかなり過激な描写があるので、ご覚悟を...!
 
また、 20世紀のサブカルチャーを数多くオマージュされ、ギッシリ詰まっているので、詳しい人はそういった部分も楽しめるのではないかと思います。
 
他にも、終盤の展開には、東京オリンピックが近い今、読むと余計に引き込まれて興奮するかも...?