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2018年4月29日日曜日

面白いけれど、、、【月の満ち欠け】<感想>

ある女性をめぐる話です。
恋愛の話ですが、少し不思議な話でもあります。
第157回直木賞受賞作品というだけあって、凄く面白かったです!
ただ、好みではなかったです...。でも、号泣しました(笑)
好みじゃないと言っても、単純に私が好きな雰囲気とは何となく違うというだけです。不倫の部分が気になるのか、年齢差に関する部分が気になるのか...。一体、何が不満なのか、自分でも分からないけれど、好みとは少し違うかなと感じました。
それでも、作品としては素晴らしいです。
テレビドラマを観ているような描写で読みやすく、割りと長い話なのに、飽きさせない内容でした。
なので、純愛モノが嫌いでなければ、オススメです。私は好きじゃないと思いながらも、夢中になって読んじゃいました。

2018年3月25日日曜日

親子を描いた短編集【海の見える理髪店】<感想>

2016年第155回直木賞受賞作品です。
いろんな親子のいろんな視点から描いた短編集で、悲しい話や腹立たしいモノもあるのですが、それも面白かったです。直木賞受賞も納得の作品です。
 
描かれる親子は、成人してからの交流を描く王道的な親子モノから、家庭から逃げ出した子ども達の交流、結婚してからの実家との関係、亡くなってしまった後の話...と、それぞれ違っています。
しかし、どれも特異な親子関係というわけではありません。
どの親子も普通に結婚した夫婦によって、生まれた家族です。
つまり、どこにでも居そうな家族の話です。、もしかしたら、似た状況を経験した人も少なくはないでしょう。
そういった親子関係がキーとなっている話だからこそ、「親子」や「家族」というものについて、改めて考えさせらる作品だと思いました。
悲しい話や腹立たしい話もあるのですが、そういう話も魅力的でした。

2018年3月16日金曜日

家族愛に満ちた宮沢賢治【銀河鉄道の夜】<感想>

第158回直木賞受賞作品です。
「宮沢賢治の父親の話」と紹介されていることも多いですが、正確には、「賢治の父と賢治自身の話」です。要するに、タイトルに2つの意味があるのです。
私は「雨ニモ負ケズ」のイメージが強く、宮沢賢治はお百姓さんなのかと思っていました。けれど、実際は質屋の息子でした。
しかも、かなり大切に育てられたお坊ちゃんです。
時代的にな違いはあっても、彼らのような関係の親子は現代でも多いのではないかと思います。
恵まれた家庭で育てられた彼は、自分勝手とは言わなくとも、割りと自分の意志を通せる環境のようでした。
それでも、自分本意な我が儘お坊ちゃんではないのは、父親を筆頭とした周囲の適度な愛情によるものなのだろうと思います。
作品全体としては、賢治と父の不器用ながらもお互いを思いやる様子がとても美しいです。
けれど、賢治と妹との関係も私は好きです。
好みが別れる部分かと思いますが、妹のトシは「宮沢賢治」を知る上で欠かせない存在です。彼女の書いたものももし残っているなら、読んでみたいと思っています。