2019年6月25日火曜日

キャラの掘り下げ嬉しい【世界で一番悪い魔女】《最終(7)巻感想》


私は、ニコル推しで、ジュードとパメラのコンビも好きなのですが、凄く満足な最終巻♪

最終巻はどんな作品でも、最高のエンディングへの期待と、無理な幕引きにならないかという不安とで、ドキドキするんですが、絶妙な結末でした!



ちょっとした悲しさを内包しながらのハッピーエンド。
読者的に物語の終わる寂しさはあって、この先も読みたいけれど、満足なエンディングです!
(ひっそり再登場しているキャラもいて、「お前!」ってなりますwww)
思っていたよりも、キャラへの掘り下げがあったのが、嬉しかったです。

この作品を通して、教授が成長した様子が表れる場面があるのですが、その中で、ニコルとジュードに対する場面が好きです。
ニコルのときは、表面的にはいつもの2人感が強めなのですが、教授は成長しているし、ニコルは表面に出していない少し控えめな心の内が少し書かれているのが、グッときます。

あっけらかんとしているようで、いろいろと考えているのが、彼女の魅力だと思うのです。

一方、ジュードとの場面は一言で言えば、男友達いっぽい。
いろいろあって、展開的に笑うべきか、ハラハラすべきか悩ましい場面なのですが、お互いに口に出していないことがいろいろとあって、最後には「甘えるなよネスター」と、6巻と対比させて終わるのが、凄くカッコいい!
アンブローズも絡んで、3人の関係性も詰まっている場面だと思います。

また、対比というと、エルマー&リンゼイの双子の対比の場面も良いんです!
私は双子も好きなんですけど、6巻まででの双子の場面が少なくて、このまま完結は凄く寂しく思ってました。
でも、今回かなり2人の活躍する場面があって、特に服を燃やす場面に、それぞれが微笑むシーンが凄く素敵なんです。
あとがきの「もう1冊」という件は、この辺のことなんじゃないかと勝手に思っています。
これまでも可愛い2人なんですけれど、今巻ではより双子っぽい場面が多く、尚さら可愛らしかったです。

そして、クインタとパメラの対決。
大魔女との対決ということで、クインタの成長も描かれます。
少年漫画だったなら、きっと多かっただろうなぁっていう展開でワクワクしました。
あと、唐突に勉強したくなりました(笑) 「成長しなくちゃ」という気分になります。

この展開と、双子の話は、もうちょっと見たかったなぁとも思うのですが、とにかく今は次回作を待つか、過去作をいろいろと読むか、どうしようか迷ってます♪

0 件のコメント:

コメントを投稿