キャラが死ぬこともあるバトル漫画で、不死のキャラも出てくる作品。なのに、ひとりひとりの命を大切に描いています。
ちゃんと派手なバトルを描いた上で、その闘いを中心に生まれるそれぞれのいろんな想いを丁寧に表現されているのが好きです。
今回の話の中では、陽の優しさが特に際立っていたのですが、それよりも、バトルの後の二人が私には印象的でした。
陽の言葉と陽本人を胸に生き方を変えようとしている炉薔薇に対して、いわお先生が酷く顔をしかめている場面。
きっといろんな想いが入り交じっているのだと思います。
仲間を殺された復讐心や嫌悪感。
炉薔薇の陽への想いを見て、夏羽の言った「大切な人~」のような想いも浮かんだでしょう...。
でも、この場面では無言で、施術に関しても、やり過ぎた様子はなく、術後に薬も渡しています。
きっと彼への憎悪が消えないからこそのあの表情。
それでも、痛み止を渡した後の小さいコマでの「フン」は、少し気持ちの整理が出来ていたからこその「フン」にも思えます。
被害者遺族と加害者の関係でありながら、加害者の存在を頭から否定しなかったこの場面は、ハッキリと言葉で書かれていない想いについて、いろいろ考えさせられました。
人間の養殖という話もですけれど、この人肉加工工場の章は、命や人生について、かなりいろいろと考えさせられるものだったと思います。
あと、ちょっと"腐"な感想も...
私が怪物事変の同人誌書くなら、絶対、女木島さんは総受け。
「くっ...殺せ」っていう台詞が凄く似合いそうな顔してます。特にバトル中のしかめっ面が。
ガングロマッチョなのもいいんですけど、目が素敵。
キリッとしてるのに、困り顔。
優しくて実直だけど、長いものには(多少不満があっても)巻かれるタイプ。
それが、表情に凄く現れています。
緊迫した闘いの中で、翻弄されているからといはいえ、
きっと隠神さんはそれを見抜いていたからこそ、あの作戦だったのでしょう...。
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