2021年11月9日火曜日

この強い女の子たちを見てくれ:怪物事変【15巻 感想】


蓼丸母娘が表紙の15巻!
ヒロインたちがかっこよい...。
屋島での戦いが終わって、今はアヤちゃんの出番少ないのに表紙なの...?と思ったんですが、
紺のケガを治す場面が激エモでした...。
ちょっとした場面ながら、二人がお互い信頼しているのが、とてもよく分かるやり取りでした!
悪口を言い合うのに認めあった女の子の関係...
お互いの優秀さも際立っていて、とてもかっこいい...

また、いちごちゃん!
こちらは遺された身の憎悪・復讐を描いているのが、好きです。
まず、バトルモノでありながら、こういう「生命」についての話をずっと描いてくれているのが、この作品の素敵なポイントのひとつだと思うんです。
水神さまの一族の話は、7~8巻あたりの結構前の話だったのに、終わった話にせず、ちゃんとまだ扱ってくれることに、いちごちゃんの想いをより感じます。
そして、そんな強い憎悪と同時に、殺す際に生まれる想い。
夏羽の言葉的に、これはこの作品の中でも、大切なテーマなのかな?とも思います。
これも「生命」の話であり、こちらは被害者側ではなく、奪う側の心理にスポットを当てた展開ともいえます。
そして、これは伊予姫の話へも繋がります。
花楓くんが無知な人殺し、いちごちゃんが復讐者の立場だとすると、伊予姫は裁く立場故の苦悩。
苦しみながら、向き合う様が凄く丁寧に描かれていました。
明るい無邪気なあの伊予姫の変化は見所です。
切ない成長...。でも、とても素敵。

また、野火丸の言う通り、夏羽の存在のおかげでこの結末を得られるというのも好きです。
主人公が物語の中心にいて、彼のおかげで多くの人が救われていくのだと思いました。

飯生や石の話もかなり進んで、終わりが近いのかな?という気持ちも少ししていますが、『ゲンジ』の登場でワクワクは止まりません!
『ゲンジ』の元ネタって、源氏ですよね?!源頼光たちですよね!
怪異退治の逸話ありますもんね!
もしここから、『ヘイシ』とか出てきて、ごちゃごちゃしても楽しいなぁ...なんて、想像も膨らみます♪

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