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2018年11月3日土曜日

シリーズの節目的な1冊【あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続】《感想(ネタバレ控えめ)》

「三島屋変調百物語」の第5弾です。
1冊だけでも分厚いですが、中は短編で、 時系列順に全て読むのが、一番だとは思いますが、全作を読まなくても楽しめるのが、このシリーズの特徴だと思います。
ですが、

2018年7月22日日曜日

「怪物」のホラーも...【泣き童子 三島屋変調百物語三之続】

三島屋シリーズ第3弾!
事始から一年経ったところから、お話は始まります。
私は2巻の「あんじゅう」を飛ばして読んでしまったので、知らないキャラが何人もいたのですけど、それでも、楽しめるようなお話でした。
2巻では、おちかちゃんに殿方が現れていたようで、3巻でもいろんな気持ちで板挟みになりながらも、前に進もうとする彼女が愛しいです。
今回、タイトルに「童子」とつくように子どもの話があるのですが、私は怪物の話が印象的でした。
「怪物」というと物々しいですが、いわば「人の形を離れたような暴力的」なものです。
今までは、1巻は人の心やそこに巣くうようなゾッとする話だったのですが、この3巻では、「災厄」のような圧倒的な「暴力」を持った話も登場します。
そういったことは、人の心に対する恐怖とは全く異なるものです。
宮部みゆきさんはそういったホラーもかかれるんだなぁ...と感嘆しました。
描写や表現もいろいろと工夫が富んでいて面白かったです。
特に上述の「怪物」の話の1つは、語り方に一癖あるものの、読みづらくはなく、楽しかったです。
また、最後の「節気顔」を聞いた後のおちかちゃんの心境の変化が好きです。
世の中のいろんなことは、善悪で言い切れないことばかりだと思います。
特にあの「商人」は「善悪」ではなく、「中庸」であるために、それがより顕著なのではないかと思いました。

2018年7月10日火曜日

いろいろ詰まった怪談【おそろし 三島屋変調百物語事始】<感想(ややネタバレ注意)>

ただ怖いだけのホラーは個人的にあんまり好きじゃないんですけど、これはそんなことなく面白かったです!
特に印象的なのは、着物の描写です。
おそらく江戸時代の話かと思うのですけど、主人公や周りの人々の着る着物の描写が凄く丁寧で、凄い...。
場に応じた柄や色使いや、柄に込められた意味...。
興味なかったけれど、面白かったです!
今も着物の文化が残っているのはこの奥深さなんでしょうね...。
肝心の怪談部分は、伝奇的な怖さより、人の怖さが強く、多角的な意味合いもあり、私好みなお話でした♪
ただその中で、特に怖かったのが、鏡の話です。
ハッキリとは語られていなかったけれど、市太郎さんの行動は姉のために妹を犠牲にする行為で、軽い狂気を感じます。
死後、反省してるんだろうか...。
おちかの「お福さんは~」という台詞は彼らの反省を信じての言葉だったのだと思います。