2018年12月2日日曜日

性別は中か外か【性別「モナリザ」の君へ。 】9話《感想》

「性別『モナリザ』の君へ」9話すっごく面白かったです!
面白いというか、興味深いというか...。
※9話は2019/1/27まで、8話は2018/12/30まで無料です。

この作品は、成長期になるまで、性別が男女のどちらになるか分からないという世界を描くことで、性別というテーマに切り込まれています。
現実に近いようで、全然違う世界観なので、作者の吉村旋さんは大変だろうなぁと思うけれど、好きな作品です。

たまに疑問に思う話もないわけではないのですけれど、今回はちょっと考えさせられました。
今回は、ひなせを好きな二人以外の視点が多めです。
女子達からの女としてのひなせの評価と、男子からの男としてのひなせ、そして、等身大のひなせに対する男子からの視点。
男女それぞれが見ている部分の違いや感じ方が面白いのと同時に、社会的な性別というのも意識させられました。
現実でも、たしかに男女差別というほどではなくても、集団の中にそういうモノはあります。
ただ、私は男女間の差異は、一般的な考え方ほど大きくはないと考えています。
男女に肉体的な差異がありますが、内面の違いはそれほど大きくないと思うのです。
男性的・女性的な趣味や考え方というのは、社会的な考え方だと思います。
それでも、人間は人との関わり、社会の中で成長していくものですから、そういった考え方が、それぞれの性自認に深く影響していくのではないでしょうか。
作中の水色のフワフワは、そういう部分を描いているのかなぁ...。

...と、うだうだ書いたものの、この辺の話についてしっかり考えるには、性自認と性嗜好に関する私の知識が足りなかったので、またLGBTQ関連の本を読もうかなぁと思います。
とにかく、この作者の作品は絵は綺麗だし、物語も登場人物の内面も丁寧に描かれているので、好きです。

また、男子クラスメートとひなせ二人きりの場面も、ドキドキする意味でも面白かったです!

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