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他にも、いろいろテーマはあって、面白かったですが、
ここでは親子関係についての感想を…。
仲村さん自身も怒り爆発で、一見、関係修復不可能な状態だったので、どういうところに着地するか、ずっと楽しみでした...!
母と子の関係が上手く行かないまま、成人になって...という話は、現実でも、フィクションでも、割りと見かけます。
(お互いの想いが詰まった濃い展開が多いので、私は好きなテーマです。)
ただ、どちらの言い分が間違っているといった話ではないからか、フワッとした終わりが多いです。時間が解消したり、関係が絶たれたり、問題自体の解決はあんまり描かれません。
この作品で、仲村さんは「親子ではなく友達になる」という決着を選びます。
私は、これにすごく納得しました。
こういった問題は、母>子という力関係が一番の原因だったんです。
始めは子どもの方が弱いから、守るために、将来のために、親の想いを「押しつけ」ます。
それは愛故のことかもしれないけれど、子どもにだって意思があります。
親子という特別な上下関係の考えにとらわれ、この子どもの意思を親が受け入れられなかった場合が、こういった母子の問題となってしまうのだと思います。
なので、長所も短所もひっくるめて、認めあう関係、「友達になる」という落としどころは納得でした。
場合によって、先輩後輩でもこういう関係はあるだろうとも思います。
成長期において、保護者との力関係の変化は、人格形成に多大な影響があるとも聞いたことがあります。
きっと親子関係というのは、他の関係と比べて、複雑なんでしょう。
また、ダミアンくんとの話へと移っていくにあたって、今回の解決がまだ保護される立場の未成年者には難しい...というように引き続き、このテーマを描かれるようです。
今回、登場人物たちの関係的にも自然で納得の出来る結末だったので、今後の展開も楽しみです。
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