2020年8月16日日曜日

仁くん好きなので...:ヒロアカ【27巻 感想】(ネタバレ要注意)

表紙見て、やっぱりこうなるのかぁ...と、哀しみも期待が入り交じる想いで読み始めた27巻。

帯下の仲良しげなホークスと仁くん(トゥワイス)の撮影裏一コマが嬉しかったです。

このナイスコンビの関係は、26巻では仁くんの方がホークスを気に入っている様子だったけど、ちゃんとホークスも彼のことが「好き」だったことも嬉しいです。

包囲作戦実行後の、二人の温度さをより際立たせます。
ホークスは、仁くんへの好意を覚えたとはいえ、ヒーローとしての立場を踏まえた正論ですが、正論故に、型通りとも言えます。
対する仁くんは、彼自身の視点からの感情論に過ぎませんが、そこにはホークスに裏切られた悲しみや、敵連合の仲間への大切さ、仲間を再び危険に晒した後悔...といったいろんな想いが抱え込まれていて、とても激しいものでした。
仁くんの最期は、華やかなモノではなかったけれど、少し可笑しくて、彼らしくて、とても好きな描写です。

昨今、学校や会社、地域、家族といった生活コミュニティに関する話において、“属するコミュニティ(世界)は、ひとつではなく、複数ある方が良い”という話をよく耳にします。
仁くんは、一般社会から弾き出されて、最後に敵連合に行き着いたというキャラでした。
彼自身にとっては良い結末を迎えたように描かれていますが、もし彼が他の世界も持っていれば、よりよい結末を得ていたのはではないかとも想像してしまいます。
そういう意味では、二重スパイをしているホークスとは対照的で、相容れない関係でもあったのかなぁと思います。

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