日本人だけが残された近未来の地球。その超難関男子高校で繰り広げられる日常、友情、バトルに、脱走劇......。裏には政治や甘酸っぱい恋もあったり...。
静かでミステリアスなイメージのある他の恩田陸作品とは異なり、終始ハラハラドキドキ、スリル満点の作品です。
展開も登場人物たちも、少年マンガ的でとても読みやすいので、恩田陸作品を読んでみたことのない人にもオススメです♪
作者本人は文庫版あとがきにて、「ハッピーエンドのつもりが、絶望的に感じる」と語っていますが、
ハッピーエンド好きにも、バッドエンド好きにも、是非読んで欲しいです。
何度か読み返すと、作者の言う通りに感じますが、そこも少年マンガ的で、想像を掻き立てられるので、私は好きです。
ただ、冒頭はかなり過激な描写があるので、ご覚悟を...!
また、 20世紀のサブカルチャーを数多くオマージュされ、ギッシリ詰まっているので、詳しい人はそういった部分も楽しめるのではないかと思います。
他にも、終盤の展開には、東京オリンピックが近い今、読むと余計に引き込まれて興奮するかも...?
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