他者との間の愛【 Fate/EXTRA CCC VOID LOG : BLOOM ECHO Ⅲ】《感想》

Fate/EXTRA CCCのシナリオ集、3巻目です！
今回は5章と6章です。
最後の7章は4巻目に収録されるようです！
Fate/EXTRAのシナリオ集は全2巻だったのに...
サーバントが１人増えているとはいえ、ボリュームが２倍って多過ぎません？！

でも、面白かったです。
今回は、「愛」がテーマなのかなぁーと思いました。

今回の衛士（中ボス）は二人とも、周りを傷付ける独り善がりな愛の持ち主です。
「『好き』の反対は『無関心』」とは言いますが、ただ愛があるだけでは駄目なのです。
二人とも、周りを傷付け、場合によっては命すら奪うような愛ですが、私はちょっと分かるなぁと思いました。
相手の気持ちや意見を思いやるべきではあるけれど、人それぞれ違うので、完璧には理解出来ないし、理解もしてもらえません。
だから、他人との関係の中では衝突が起きることは少なくありません。
自分の想いや考えを優先するだけの方が、簡単で平穏です。
そんな平穏を永遠に、と望むのも当然です。
でも、成長には苦悩は不可欠ですし、そんな平穏では、それ以上の幸せは望めないと思います。

また、ギリギリでDEAD ENDになる選択肢についても、少し考えさせられました。

これは善意があっても中途半端な言動は、逆効果になるということを表現しているように思いました。
いくら相手を思いやっていても、いろいろと考えすぎて、善意が相手に伝わらないばかりか、イラつかせてしまったということは、私も心当たりがあります。
目に見えない配慮を相手にどう表現すれば、伝わるか。
どこまで伝えるのが、ベストなのか。
いろいろ考えると、人間関係って難しいなぁと思います。
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また、巻末の「OTHER 」も面白かったです。
特にギルのSGの話は、ギルの言動について納得させられるものでした。
全ての人を公平に「裁定」するギルを傲慢にも思っていたのですが、そう振る舞うだけの経験と考え方があったんだなぁと、他作品も含め、ギルを見直しました。
偉そうでも、きっと人々をちゃんと見て、理解した上での、あの言葉だったんです。