2020年12月29日火曜日

過程も結果のうち:夢喰いメリー【22巻 感想】

コミュニケーション(物理)とも言えるような、言葉と暴力がテンポよく入り交じるバトルシーンが、とても気持ち良かったです!

敵同士なのに、どこか楽しそうなコミカルさと、一生懸命なシリアスさのどちらも描かれます。
何度でも言うけれど、この作品はそういったバトルシーンの掛け合いが最高なのです!

また、「纏夢明晰夢(ルシッドインストール)」も熱いです。
響の目指す世界は、まさに夢のような幸せな世界とも言えると感じていたけれど、夢路の理想はその先にあるように思える展開で安心しました。
響の目指す「幸せな世界」に対して、夢路の考えは「幸せな世界」を「目指し続ける」とも言えるものだと思います。
今までの経験を力にしているだけでなく、ヤエ達のことをも「路」と言う場面。
経験や目標の話のとき、「結果より過程」という言葉がよく使われますが、私は「過程も結果のうち」と考えています。
努力が必ず結果に結び付くとは限らないけれど、努力した経験はその人を形作る一部となっていて、場合によっては、そのとき得た結果以上にその人に影響を与えてます。
それを表現しているのが、「纏夢明晰夢(ルシッドインストール)」ので、ヒーロー漫画の理想的な技だと私は思うのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿