2020年12月30日水曜日

何とも言えない気持ち:ヒロアカ【28巻 感想】

 

 想いが交錯する28巻。

「全面戦争編」というだけあって、本当にぐちゃぐちゃです...。
特に街が、蛇腔市が崩れ去りました...物理的に。

崩れていく街というマクロ的な部分から、登場人物たちの内面というミクロ的な部分まで、丁寧に描かれた28巻でした。
「破滅のボルテージ」という副題に相応しい重々しいタイトルで、凄く好みでした。

死柄木くんの覚醒や、バトルシーンをキッチリ描きあげた上で、街の崩壊時の市民を描かれているのが、この作品の憎いところです。
火山のような災害級のパニックシーンは凄くドキドキしました。
また、同時刻、別の場所では雄英生の保護者が日常を送っている場面は、何とも言えない気持ちになります。
「戦争」というか、世界ってこういうものなんだな...と感じました。
戦いの中では、どんどん人が死んでいきます。
クラスト(盾のヒーロー)が死ぬ間際に相澤先生を救うシーンは、二人の表情にぐっときました。
それでも、敵側も無傷というわけではなく、トゥワイス喪ったトガちゃんの哀しみを思うと涙が抑えられません...。
彼らの行動は誉められたものじゃないけど、大切な人を喪うのは凄く辛いことです...。

ヒーローサイドもですが、ちょっとした内面も丁寧に描かれているのが、好きだなぁと思います。
今回、ラストまで、そういう面を含んだ緊張感ある展開だったので、読後は何とも言えない満足感を得ました。

0 件のコメント:

コメントを投稿