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2018年11月29日木曜日

「恋」の先で家族というより...【されど私の可愛い檸檬】《感想》


2ヶ月連続刊行作品集2弾の「家族篇」です。
1冊目「恋篇」感想→★

この作品は3作収録されています。
内「トロフィーワイフ」と「ドナドナ不要論」は、主人公の年齢層が他のより少し上がったような、やや落ち着いた視点です。
また、本と同じタイトルの「されど私の可愛い檸檬」を含め、比較的読みやすくて、分かりやすいと思うので、これまで舞城王太郎作品を読んだことがない人にもお薦めします。

2018年10月31日水曜日

抽象的な部分が飲み込めたかも?【私はあなたの瞳の林檎】《感想》

舞城王太郎作品は、少女への「愛」が美しいんだと思っていたんですが、少女を愛する「少年」が尊いのだということに気づきました。

他にも、他作品でも描かれていたことが以前よりハッキリ飲み込めた気がします。

また、この作品は、新プロジェクト1冊目「恋篇」なのだそうです。
プロジェクト名は、何なんでしょうか...。

2冊目「家族篇」感想→★

2018年4月3日火曜日

語り手の正体への考察【淵の王】<感想&考察(ネタバレ注意)>

舞城王太郎作品らしい、よく分からないけれど、地に足のついたような現実味もある作品です。
「愛」と「女の子」をテーマにした作品が多い印象ですが、今回はそれに「悪意」や「呪い」のようなネガティブなモノが加わっています。
よく「愛」の裏返しとして描かれる「憎しみ」のようなものではなく、「愛」とは関係のない「悪意」です。
 
また、今回は語り手が、誰だかよく分からない。それどころか、どうやら存在していない存在のようです。
3人の主人公による3つの話から構成されているのですが、主人公ごとに語り手も別々です。
ただし、語り手は主人公を含むどの登場人物とも会話せず、ただ主人公達のことを常に見守っています。
私は、最初ストーカー的な人かと思って、ドキドキしていました。
結局、最後まで明言はされていないのですが、私はそれぞれ次の話の主人公がその存在になっているのではないかと思います。
1番目の中島さおりの話のときは2番目の話の堀江果歩が、果歩のときは3番目の中村悟堂が、そして、悟堂のときはさおりだったのではないかと思うのです。
そう考えると、いくつか納得のいく部分があります。
まず、1番目の語り手は、何故かさおりの知らない本についても知っていました。さおりを通じてしか世界と関わっていないハズなのに...。一方、果歩はいくつかの文学作品に触れています。
次に、2番目の語り手は、最期に「自分が引き継ぐ」「闇を食う」と言い残しています。3番目の話で、この闇の黒幕らしき人物は、その後の主人公、悟堂によって倒されます。
その倒す前、物語の佳境に3番目の語り手が、悟堂を連れ、「光の道」を通ります。「光の道」とはさおりが口にした言葉でもあるのです。
もしこれがあっていれば、果歩の話のワンピースの女性は、さおりなのかもしれません。さおりを好きだったから、もしくは彼女の「功績」を伝えようと無意識に描いていたのかも...。
主人公の死を表現するように、消えていくのが、悲しかったけれど、もし私の考察があっていれば、少し救われる気がします。
時系列的に、違和感を感じるかもしれませんが、それについては、2番目の話にて、広瀬くんが言った「本に書かれたモノ」ということなのでしょう。
 
また、このときの広瀬くんの豹変に関しては、黒幕らしき「上半身裸の男」の影響だろうとは思いますが、こちらは確信はないです。グルニエの件を含めて、2番目の話は、少し難しい...。
3番目も「怖い話」の部分が割りと本気で怖いままだったり、斎藤さんが再婚相手の名前を隠したり、斎藤さんがかなり謎ではあります。謎というか、深く考えると、怖い...。悪い人ではないと思うのですけど...。
 
舞城王太郎作品は、抽象的なイメージだけれど、今回は結構理解出来た気がします!
よく分からない部分の説明や、私の考察とは別の意見のある人は教えてくれると嬉しいです。

2018年3月28日水曜日

憎たらしいほどのハッピーエンド【バイオーグ・トリニティ 14巻】<感想(ネタバレ要注意)>

<委員長と和解して、世界再構築、ホサも復活、委員長も再成、21星もハンターも新しい世界で、新しい人生!>

“みんな救われる、みんな幸せなハッピーエンド”な一見、都合が良すぎに感じてしまう結末で、単純コレだけなら、私は凄く不満なんだけど、展開が上手くて凄く満足の行くフィナーレでした。

この結末の特に好きな部分が3つあります。

2017年3月15日水曜日

やっぱり「世界は密室でできている」【バイオーグトリニティ11巻<感想&考察(ネタバレあり)>】

舞城王太郎ワールド難しい!
超現実な世界と独特の言葉に、コメディが合わさって、凄く分かり難い...!
 
特に「世界は密室でできている」っていう言葉が
特に分かり難かったので、
今日はそこに注目した感想を...!

2016年12月6日火曜日

男子中学生に薦めたいwww愛と友情と...が詰まった青春エンタメミステリ【世界は密室でできている】〈感想〉

  • 「世界は密室でできている THE WORLD IS MADE OUT OF CLOSED ROOMS」感想

    舞城王太郎作品の女の子は、
    どこか狂っていて、自分勝手で、涙もろくて、強くて、
    そしてちょっとエロくて、何より優しい...
    とても魅力があるキャラなんだけど、
    今回は特に素敵だった...!

2016年11月4日金曜日

愛について考えさせられる作品【「好き好き大好き超愛してる」感想】

タイトル通りの「愛」の短編集。
第131回芥川龍之介賞候補、第26回野間文芸新人賞候補、
また、第2回大学読書人大賞受賞作品でもあります。
「智恵子」「柿緒」「佐々木妙子」「ニオモ」の4人の
女の子への想いを抱えた4人の男の子の話です。

2015年8月11日火曜日

現実的な非日常:【みんな元気。】感想

バイオレンスで、独特の世界観の短編3本!
日常っぽい非日常なフィクションです!

がっつりなファンタジーではないけど、現実とはややズれた世界が楽しめます!!

2015年5月29日金曜日

“弱者”の話:「熊の場所」感想


“弱さ”持っ人たちの短編。
 舞城先生らしい“過激さ”は、最後の「ピコーン!」以外はそんなに強くないので、初めて読む方にもオススメです。