2018年5月30日水曜日

穏やかな不安に包まれる北国ミステリ【クレオパトラの夢】<感想(ややネタバレ注意)>

恩田陸作品ならではの静かな不安の漂うミステリ作品です。
不倫相手を追い、北海道へ渡った妹を連れ戻す話です。
が、彼がすでに死んでしまっていたり、主人公にも別の目的があったり、と何やら不穏な雰囲気で話が進んでいきます。
キーマンとなる不倫相手の痕跡を辿る中で、真相に辿り着くまでに二転三転していく展開には、見事に振り回されました。
全く予想出来ない結末でした...。
ただ、細菌部隊の本を以前に読んだことを思い出していたので、個人的には凄くタイムリーでした。
また、「MAZE」という作品の第二作目にあたるシリーズ作品です。
全く気づかずに手にとって、読み終わってから、気づきました!(笑)
とはいえ、前作を読んでいなくても、充分楽しめました。知らないからこそ、ハラハラした部分もあります!
でも、主人公の恵弥の中性的なキャラは凄く好みなので、「MAZE」も読むつもりです!

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