2018年5月20日日曜日

赤穂浪士の裏の小さく大きな恋愛【森家の討ち入り】<感想>

赤穂浪士47人の内、元は森家に仕えていた3人を軸にしたいくつかの連作短編です。
森家も、当時お家騒動でいろいろと大変だった大名家だったそうです。
その政治的な部分が物語の中で重要になっています。

 そういった権力を巡る思惑に振り回されながらも、自分たちの信じるものを守ろうとする登場人物たちが気高く、美しいです。その信じるものも、一つではなく、すべてを守るのは難しかったりします。そういう葛藤に綺麗事ではない正義や愛を感じました。
赤穂浪士は、勧善懲悪な「忠義」の話の派手なイメージが強かったのですが、その中にいろんな想いがあることを再確認させられました。物事にはいろんな側面があるのは勿論ですが、生死の絡む事件には尚更、その中にいろんな想いがあるのですね...。政治的にも、恋や愛も...。

0 件のコメント:

コメントを投稿