2018年6月25日月曜日

有能なのに隠れた人々【光の帝国 常野物語】

恩田陸さんの「常野物語」というシリーズの第一作目。
異能をもちながらも、現代社会の中でひっそり暮らす「常野」という一族の話です。
ただ、超能力ファンタジーというよりも、社会、少数者、才能を持つ人達をテーマにした作品だと思いました。
「特別」であるが故の苦悩...と言ってしまうとありがちなテーマのようではありますが、「常野」の人達は社会に溶け込み、目立たないように暮らしているというところが面白いと思いました。
日本社会だからこその選択であり、そこが日本での少数者を暗示しているように感じます。

また、「歴史の時間」という話がドラマっぽいなーと思っていたら、この『光の帝国』は以前ドラマ化されている作品のようでした。
ちょっと検索してみたところ、原作とは少し異なるようなので、また今度探してみようかと思っています。

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