2020年8月16日日曜日

関わりの中で成長する生き物:あの胃【5巻 感想】

過去の満腹先輩(ちっさいワタリの姿)が凄く可愛かったです!

この5巻では、ワタリの姿と人間の姿を変化に力を入れて描かれているように感じました。
ワタリと人間で全く違う形なのに、どことなく似た雰囲気があったり、ワタリの性(サガ)に苦しみながらも、食事するときの生々しさがあったり...。
これらは、先輩が成長していることをより際立たせるためでもあるように思います。。
いろんなことに無頓着だった先輩が、前述のようにワタリの性について感情的になる場面があります。
これは、薪江くん達と過ごす中で、いろいろと模索してきた結果、溢れるほどの感情を獲得したということなのだと思います。

依澄ちゃんも著しい成長が見られます。
ヒメカブリの擬態のために作られた人格とは思えないほど、積極的に動き回り、今回大活躍でした!
(一段落した後のハクジャとの関係にも、百合的に注目したいものがありました...。)

4巻を読んだとき、妹ポジションにしては、しっかりしすぎ?と思ったけれど、年上なのに天然な満腹先輩と対照的な立ち位置のキャラとして、描かれているようにも、今回感じました。

“人間は人との関わりの中で、人になっていく”と言いますが、この作品は、ワタリという生き物を登場させることで、それを描いているのかもしれません。

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