2020年8月23日日曜日

思春期の醜い自意識:はにがれ【6巻 感想】

変化の激しい思春期故に、悶々と悩み、葛藤する登場人物達が静かに豊かな表現で描かれています。

特に小夏ちゃんの苦悩する様子に、私は少し救われるような気がしました。
たしかに、楓ちゃんのように周りに気遣いのできる人はいるし、フィクションではそういうキャラクターの方が多い気がします。

でも、私は悶々と考えてしまうタイプでした。
楓ちゃんみたいな人に憧れるけれど、自分とは別の種類の人間だと感じます。

だから、他人は吐き出しづらい、嫉妬や独占欲などのような自分勝手な気持ちを抱えて、想い悩む小夏ちゃんに、どこか昔の自分を重ねつつ、ここから、どのような選択をしていくのか、楽しみに思っています。

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