2018年2月4日日曜日

濃いけど読みやすいジュブナイル【ただし少女はレベル99】<感想(ネタバレ控えめ)>

めっちゃ面白かったです!
現代和風ファンタジーです。正確には妖怪モノ。親子モノで、学園モノですが、恋愛要素は少なめ。そして、ラノベというより、ジュブナイル小説という雰囲気の作品です。
著者の汀さんは、文学からアニメ・ゲームまで、いろんな作品に触れられている方のようで、作中にも有名なタイトルからコアな作品までいろいろと登場します。 伊藤計劃が好きなおじいさんは分かるけど、「少女地獄」を読む女子中学生というのは、なかなかヤバイと思います。彼女なら違和感はないけれど(笑)
また、桜餅が関東と関西で違うことも初めて知りました。私は関西出身で桜餅大好きだけど、関東のは小麦粉なのか...。
この作品で個人的に一番好きな場面は、史郎坊の「世界系なんで大嫌い」という台詞です。私も、世界系に限らず、いろんな作品に感じた違和感だったので、とても印象に残りました。汀さんの他の作品も探そうと思います。
また、これはレベル99シリーズの第1段です。タイトルが「レベル98」「レベル97」「レベル96」と下がっているので、これより過去かもしれませんが、読んでみるつもりです。

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