2018年2月13日火曜日

展開も最高なお伽噺ファンタジー【かがみの孤城】<感想(ネタバレ控えめ)>

不登校少女が主人公のファンタジー小説。
お伽噺モチーフが好きな人には絶対オススメな作品です。
異世界に迷い込む系ファンタジーではありながらも、時間限定なので、ファンタジーをあまり読まないという人にも比較的読みやすい話だと思います。
主人公が不登校ということで、学校生活だからこそのいろんな人間関係や問題が描かれています。人それぞれ違った学生生活を送ったと思います。なので、共感したり、驚いたりする場面は違うと思いますが、老若男女を問わず、いろんな人に読んで欲しい作品です。
そういった人間関係や心理描写は勿論ですが、物語展開が非常に秀逸でした。
前述したように伏線がいっぱいあるのですが、ちゃんと全部ラストで回収されていきます。私も気づいた伏線はいくつかあったけど、「ヒント」は無数に散りばめられていて、終盤では本当に感嘆しました。
また、明言されてはいませんが、「オオカミさま」というのもいくつかの意味合いがあるんじゃないかと思っています。
お世辞でなく、控えめに言っても最高な作品です。「著者最高傑作」という評判もありますが、過大評価ではないと思います。誇張したような宣伝は好きじゃないけれど、この作品は本当に最高でした。
本屋大賞にノミネートされたのも、納得です。まだ他のを読んでないけれど、これが大賞とるんじゃないかとすら思ってます。
ただ、終始涙が止まらなかったので、家でゆっくり読むのをオススメします。
 
 
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<2018/4/11追記>
本屋大賞受賞されました!
おめでとうございます!!!
やったぜ!!!!!

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