2018年10月27日土曜日

死と幸せについて【虚構推理 8巻】《感想》


8巻の特装版はミニカラー画集です!
3巻のゲーマーズ特典の九郎先輩の笑顔が凄く可愛いです!
描き下ろしイラストにもあるのですが、琴子を蔑ろにしているときの九郎先輩は凄く良い顔をしてらっしゃる...(笑)
マガジンR2016年3月号付録のクリアカバーみたいな様子も好きですけれど...。
さて、本編ですが、
9巻を先に読んでしまっていたので、ちょっと不安でした。

でも、そんなこと関係なく楽しめました!
鋼人七瀬編以降は、巻ごとに話が完結しているようです。

なので、これまでの話を知らない人でも楽しめると思います。

今回は、ある男性の残した人形の引き起こす事件です。
親しい人に先立たれた後の人生に関する話でもあります。
このテーマを取り上げる作品は、他にもありますが、多くが綺麗事のような結末で、私はどこか納得出来ませんでした。
近親者を喪ったことは、表現出来ないほどの苦痛だからこそ、綺麗事な結末が描かれているのだろうとは思いますが、そういうことではない気がするのです。

この話では、残された者の悲しみが怨みや自分勝手な願望となってしまう様として描かれているのですが、その生々しさが私には自然に思えました。
人生には楽しいことも悲しいこともあるとは、よく言いますが、人の死は耐え難いもので、他の出来事で穴埋め出来るものではありません。
それでも、残された者にはまだ人生があるので、生きなければなりません。
それからをどう生きていくか。
目を背けたい事ではありますが、考えさせられました。

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