2018年10月7日日曜日

今日はミステリー記念日なので...【オススメミステリBESTⅢ】<紹介>

今日は、著名なミステリー作家エドガー・アランポー氏の命日なことから、「ミステリー記念日」とされているそうです。
なので、今日はミステリーのオススメ作品、以下の3つを紹介します。
(以下ページ内リンクあり)

※「BESTⅢ」というタイトルにしましたが、3作品の中に順番はなく、
Bestな中の特にお気に入り3つという意味です。


  • 虚構推理

  • まず、1つめは漫画作品「虚構推理」です。
    これは、城平京さんの小説を片瀬茶柴さんがコミカライズした伝奇推理漫画です。
    絶園のテンペスト」や「天賀井さんは案外ふつう」に見られるような城平京作品らしい超論理的な展開、ネタ明かしが楽しめます

    私は、「原作小説があるなら、そっちを読もうかなぁー」と考えてしまうタイプなのですが、これは漫画も是非オススメします。


    これには3つ理由があります。

    まず1つはトリックが分かりやすいことです。
    上に書いたように、ロジカルなトリックが面白いのですが、複雑でもあるので、難しいのです。
    恥ずかしながら、私は漫画でも少し理解に時間がかかりました(笑)
    2つめは、キャラの微妙な違いです。
    キャラが知的なのに個性的、そしてそれが魅力的というのが城平京作品の特徴でもあると、私は思っているんですけれど、漫画版ではより親しみやすくもなっているようです。
    ...ただこれは噂で聞いただけで、私は原作未読なので、早く読まねば!と思ってます。
     
    そして、3つめは原作の後の話も漫画版で描かれているということです。
    原作は漫画6巻までの話なのですが、続編として、現在8巻まで観光され、10月17日に9巻も出ます。


    続きがある!というのは、好きな作品ではありがたいことこの上ない...。
    キャラも展開も作り込まれた作品なので、今後も楽しみです。

  • 少年シリーズ

  • 次に紹介するのは、講談社タイガから刊行されている西尾維新さんの小説「美少年」シリーズ。


    「講談社タイガ」は、私の中では大衆小説というイメージのレーベルです。
    この作品は大衆小説とライトノベルの中間くらいの雰囲気です。

    語り手の主人公は、西尾維新作品らしい毒のあるひねくれ者です。
    しかし、女の子の主人公ということもあってか、今までの他のシリーズ作品より女性向けな雰囲気があります。
    (アリアにて漫画化もされて、
    より女性向けになっています)


    また、作品を通して 「集団」がテーマになっているようなのですが、登場人物達が中学生なので、読者層もそれくらいをターゲットにしているのかもしれません。
    私は、学校というある意味閉じた空間故の問題について、自分の当時のことを考えさせられました。
     
    タイトルからも察せられるように「江戸川乱歩」のオマージュが多く、他にも古典ミステリに関することも多く取り上げられています。
    実際に読まなくとも、こういったオマージュ等から存在を知れるだけでもいいと思います。
    こういった昔のいろいろな作品に中学生が触れる機会は、以前より増えているとは思いますが、このように二次的に触れるのも必要に思います。

    イラストレーターのキナコさんによる表紙と挿絵も魅力の一つです。

    キナコさんは「ガッチャマンクラウズ」のキャラ原案も手掛けられているのですが、中性的な容姿の雰囲気のあるキャラを描かれます。
    この特徴的な美少年が私は凄く好きです!
    また、最後に新キャラのイラストがあったり、表紙にも遊びがあることのも楽しいです。

    こういったことから、中学生の読書のキッカケに、良いシリーズ作品だと思います。

    シリーズもの(2018/10/7現在既刊8冊)ではありますが、どれから読んでも楽しめます。
    でも、せっかくなら、1の「きみだけに光かがやく暗黒星」から順番通り「ぺてん師と空気男と美少年」、「屋根裏の美少年」、「押絵と旅する美少年 」、「パノラマ島美談」「D坂の美少年」、「美少年椅子」、「緑衣の美少年」と読むのをおすすめします。










  • <マリア&蓮>シリーズ

  • 最後は、SF本格ミステリ小説です。
    市川憂人さんの「ジェリーフィッシュは凍らない」に始まる <マリア&蓮>シリーズ

    探偵役が警察官なので、本格ミステリというのは、正確ではないかもしれませんが、推理を楽しめるという点では本格といえると思います。
    また、近未来の世界が舞台なのですが、科学技術の設定がどこまでがフィクションなのか分からないくらいにしっかりしていて、SF作品としても、凄くワクワクさせられます。
    著者の市川さんが東大のご出身というのを知って納得しました。

    とは言いつつ、私はまだ三作目の「グラスバードは還らない」だけしか読んでいません...
    シリーズ全てを読んでいないので、紹介するか迷ったのですけど、今の私「オススメのミステリBEST3」には間違いなく入る作品なのです!

    前二作も鮎川哲也賞を受賞しているので、面白いことは間違いないと思います。
    ちなみに、「グラスバード」は割りとシリアスな部分があるのでご注意を…

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