2018年7月4日水曜日

してやられた...!【チュベローズで待ってる age32】<感想(ややネタバレ注意)>

「チュベローズで待ってる age22」から10年後の話です。
ホスト要素がもっと強いかと思ったら、そんなこともなく、ゲーム会社のエースとして奮闘する光太に10年の成長を感じました。
「前へ!とにかく前へ!」という雰囲気で自分のことでいっぱいだった20代に比べると、周りへの気遣いも出来て、積み上げてきた人間関係もあります。
20代から30代へと成長して、周囲への気持ちの変化した様子がリアルに感じました。
世の中、白黒つけられることばかりではないし、白も黒も灰色を自然と受け入れられるのが、大人なのだと思います。
10年で成長したとはいえ、「age22」のあの結末に平然としている訳はなく、大きな傷、というか鎖のように彼の中に残しています。
「age32」では、あの結末に関係したある真相が描かれるのですが、見事に物語に振り回されました...。
ミステリーっぽいというか、SFっほいというか...。
かなりぶっ飛んでるので、賛否別れそうだとは思いますけれど、私は面白かったです。
一応、近未来の話ですし、こういうのもありだと思います!
それでも、美津子さんの選択を私は許せません。
自分勝手で独りよがりだと思います。狡いです。
それでも、その後の光太の奮闘を思えば、良い悪いの一言で言える訳でもなく...。
ぐるぐると考えさせられる作品でした。

ラストの電話は誰からか明言されていませんが、雫だったら良いなぁと思いました。

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