2018年11月1日木曜日

2018年おすすめフィクション&ノンフィクション【本の日】

今日は「本の日」ということで、今年刊行されたもので、私のオススメの書籍を紹介します。
せっかくなので、ノンフィクションとフィクションを1冊ずつ選びました!
まず、ノンフィクションの作品から。

原田ちあきさんの作品集、
誰にも見つからずに泣いている君は優しい」。
Twitterでイラストを上げていらっしゃるので、知っている方も多いかと思いますが、独特というか毒々しいというか、凄く個性的な色使いのイラストを描かれる方です。
作品集ではあるのですが、エッセイのような話が間にいくつか書かれていて、その中に、この色使いになったきっかけの話もあります。
これを私がオススメしたいのは、この作品が「心の絆創膏」として書かれているからです。
心の絆創膏」というのは、作者の原田さんが使われている言葉なのですが、イラストだけでなく、エッセイも凄く読む人への思いやりがじんわりと感じられて、私は読んでいて堪らない気持ちになりました。
彼女の作風が好みでないという人にも、是非一度見てもらいたい作品です。
イラストを1枚1枚別々に見るのではなく、作品集になったことで、よりメッセージ性が分かりやすくなっているように思います。
私は以前はそんなに好きではなかったけれど、これを読んで好きになりました。
手の届くところに置いて、ちょっとした時間に読みたくなる1冊になっています。
また、イラストには励まされるだけでなく、反省させられるようなものもあり、私にとって「絆創膏」兼、“バイブル”となっています。
 
 
フィクションのオススメは、漫画作品です。
現在も連載中で現在既刊4巻のシリーズ作品なので、今年刊行と考えて良いか少し迷ったのですけれど、最新4巻が今年出ているので、ここで紹介させてください!

白浜鴎さんの王道魔法ファンタジー、
とんがり帽子のアトリエ」です。
王道魔法ファンタジーというのは、〈魔法を“知った”(もしくは、“学ぶ”)主人公が仲間とともに成長していく〉といった英国ファンタジーでよくあるストーリーです。
最近のものだと、映画も人気なハリーポッターがその有名なもののひとつです。

この作品のオススメポイントは、成長途中の子ども達の無知や弱さ、視野の狭さといった未熟さが明確に描かれていることです。
大人や他の仲間達より劣っている部分、足りない部分を持っているキャラクター達。
彼らの短所を欠点というより、個性として描かれていて、劇的に改善されることはなくても、それぞれがお互いに影響し合い、成長していく様子が優しくて自然に感じられます。
私は学生の頃を思い出して、初心に還ったような気持ちになり、今の自分に生活に反省させられるような部分もありました。
特にお互いに“影響し合う”ということ。
大人になってからは、悪い意味で“影響し合う”ことが多くなってしまっていて、もっと相手を思いやることと、前を見ることを意識しないといけないと思いました。


今回は2冊紹介しましたが、今年出た本で読もうと思いつつ、まだ読んでいない本もたくさんあるので、2019年も残り2ヶ月ですが、引き続き読書を楽しもうと思います。
普段はあまり本を読まないという方も、「本の日」をきっかけに何か読んでみてはいかがでしょうか。

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