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主人公の御山慧は、ちょっとした不思議な力を使える設定で、それを駆使していろんな依頼をこなしています。
ファンタジーというほどではないちょっとした力なのですが、それが作品をミステリアスにしています。
穏やかに描かれる、慧と周囲の人々や、依頼人たちの関係、内に秘めた想いなどが、この作品の見所です。
主人公以外にも、10代の登場人物が多く、作中で描かれる彼らの心情に懐かしさを感じると共に、舞台であるアイスランド故の考え方に新鮮さや驚きを覚えます。
2019年2月現在3巻まで刊行されています。
1巻は…
《叔父夫婦がいつの間にか逝去、共に暮らしていた弟の三知嵩も行方不明。三知嵩と再開出来たものの、叔父夫婦の死と彼が関係している模様。》この1巻を読んでみて、好みなら絶対買うべきですし、そうでないならオススメはしません。
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2巻で…
《親友の清が来訪。アイスランド観光編!》ミステリ要素がかなり抑えられた巻で、アイスランド旅行記のような雰囲気です。
1・3巻でも、アイスランドの自然の雄大さは描かれていますが、2巻は自然の雄大さそのものにスポットを当てたような内容で、すっごくワクワクします。
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《探偵業再開。ある依頼に三知嵩の影が...。》
ミステリ本編が始まった様子で、新しいキャラクターも続々出て来ます。
不思議な力の話の部分が、今後どう描かれていくかも見どころだと思います
またその中で、日本とは異なるアイスランドの文化に描かれているのも、この作品の魅力です。
主人公の慧自身も日本人なので、アイスランドの文化を本国の人々ではなく、外国人視点で見れるのは、旅行や留学のようでワクワクします。
3巻が1月に出たばかりなので、4巻は今年の秋か冬くらいかなぁと、待ち遠しく思います。
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