2019年2月9日土曜日

図書館から世界を!【挑戦する公共図書館】《感想》

インターネットなどIT技術が発達し、電子書籍なども広がっている現在の、世界の図書館での取り組みを紹介した一冊です。
これまでの取り組みなども見ていると、割りと早くからネットワークや電子書籍への対応を試みようとしていたことに驚きます。
図書館は、アナログな印象が強かったのですけれど、意外と先端を進んでいるのだと感心しました。

日本の図書館も、最近はDVDが見れるようになったり、映像制作などの講座をしていたり、といろいろ取り組んでいますが、海外はVRを取り入れたり、DIYに挑戦出来たり、24時間使えたり...とさらに便利そうです。
本当に様々な取り組みが紹介されているのですが、民間の団体との提携もかなり重要なようで、中国や韓国は地域や企業が運営しているところが多い印象です。
これは、日本もそういう図書館がもっとあればいいと思います。
書店や古書店と飲食店が提携した、貸出も販売も行っている図書館カフェ!みたいなのが、ありそうでないのはやっぱり需要が少ないのでしょうか。

また、作者が書かれているように「国によって、適したモデルがある」ので、少しずつ取り組みは異なるのですが、そこに表れる国の歴史的な側面は、少し勉強になりました。
南アフリカのアパルトヘイトについては知っていたのですが、ポーランドが占領時代の長かったことは、恥ずかしながら知らなかったです...。
他に、視覚障害者向けの取り組むの話も含め、今自分の身近な環境は、限られた世界なんだと、目が覚めるような思いになりました。

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