2018年1月20日土曜日

ある事情を抱えた家族の話【アンマーとぼくら】<感想(ネタバレ控えめ)>

タイトルからお察しの方も多いかと思いますが、沖縄が舞台の家族のお話です。
元々、主人公は北海道で暮らしていたので、北海道のことも多く描かれています。北海道と沖縄、そして主人公の本名に関連した県の3つに共通したある小ネタには、ニヤッとすると同時に、ヒヤッとして、奥付けの作家欄を確認しました(笑)
終盤で明らかになるいろんな伏線は面白かったんですが、個人的に「お父さん」が好きになれませんでした。子どもっぽいけれど、「憎めない」父という設定ですが、私は好きじゃないです。ただ、以前読んだ有川浩作品のおじさんもあんまり好きなキャラじゃなかったので、単純に好みじゃないだけかと思います。
主人公の「ぼく」や晴子さんは好きです。「中盛り一丁」の場面は不覚にも泣いてしまいました。
あと、「限界」になって泣き叫ぶ場面は、ビクッとなりました。字面を追っていただけなのに、「ぼく」の感情が伝わって来たように...。
有川浩作品は好きでないキャラも多いけれど、理由もなく胸に迫るこういった描写があるので、好きです。

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