2018年1月30日火曜日

『幼女戦記』の作者のSF作品【ヤキトリ 1 一銭五厘の軌道降下】<感想>

アニメ化もされたWeb小説『幼女戦記』の作者、カルロ・ゼンさんのSFシリーズ作品第1巻です。
あとがき読むまで、カルロ・ゼンさんって、アメリカ人かと思ってました...。幼女戦記もですけれど、登場人物の台詞がアメリカの映画っぽいんですもん!あと、言葉遊び的な部分が多いので、余計に日本語で話を書く外国人なのかと、勘違いしてました。
今作は、アメリカ人、イギリス人、スウェーデン人、中国人、ロシア人が出てきますが、主人公は日本人です。しかも、かなりひねくれた仕上がりになっています...。
もの凄く苦労してきたせいで、こんなに捻れた性格になってしまったんだろうけれど、ここまで歪んでしまうと、どうしようもないレベル。口も性格も酷い主人公です...。ただ、現実にもこういう人がたまにいるから、悲しい...。
上記の他の人達もなかなかの曲者揃いのようではありますが、イギリス人が割りと酷い。作中で、主人公とイギリス人が何度も衝突するのですが、主人公視点で読んでいることもあり、凄く嫌なヤツに見えます。2巻では、是非名誉挽回して欲しい...。
また、SFということで、地球人が外の知的生命体から「見つかった」後の世界での話です。私は科学技術的な部分より、地球の文明の変化の部分が凄く興味深かったです。主人公の言葉から、日本はかなり教育水準が下がった社会のようで、勉強を必死にしていた彼ですら、英語はローマ字を読めるくらいのレベルみたいでした...。あまり詳しく描かれていなかったけど、今後の話でそういう部分も描かれたらいいなぁ...。
2巻では、地球外生命体、「商連人」に関する話だそうです。私は彼らの考え方がそこまで嫌いじゃなくて、面白かったので、何が描かれるか凄く楽しみです!

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