2018年1月17日水曜日

ディズニーでの映画化控えたファンタジー【紙の魔術師】<感想>

一昨年、ディズニーが映画化の権利を取得したほど、海外では人気のファンタジー小説です。
何となく気になって、手に取ったものの「魔術師なのに、紙なんて...www」と思いながら、読み始めました。でも、予想以上に面白かったです...。紙を嘗めてました...。実は、この「紙」は主に折り紙として活躍します。そこが日本人的には面白い部分で、また海外で人気がある理由なのかもしれません。
ストーリーは、王道的なファンタジー成長譚ですが、主人公が女の子なためか、後半からは恋愛要素も強くなっていきます。しかも、成長譚なのにドロドロというか、独特でダークな雰囲気をもった恋愛要素です。
恋愛要素とはいえ、ファンタジーで、成長譚なので、好みが別れるところかもしれませんが、私は好きです。たとえ今好きな人でも、内面や過去にどんなものを抱えているか分からない...という恋愛の際に見逃しがちな部分がスリリングに描かれています。リアルさが良ちょうど良くて、「あー、あるある!」と頷かされたり、主人公の言動に尊敬させられたりしました。
ただ、個人的には、訳がちょっと不満でした...。一部、疑問に感じるような場面があったことと、巻末の訳者あとがきがレポート課題のようだったことが不満です。個人なワガママなのですが、海外の作品は原作者と訳者の両方のあとがきが読めるのが楽しみのひとつだったので、学校のレポートのようなあとがきだと物足りないのです...。
しかも、第二部(この作品は三部作になっています)のあらすじをガッツリ書かれていて...。出来るだけ情報なしで読みたいです...。
でも、作者の紹介をいろいろ書いてくださってるのはありがたいです!ただ原書で読むだけの語学力はないので、英語の勉強しようかなぁ...。

0 件のコメント:

コメントを投稿