2018年11月29日木曜日

「恋」の先で家族というより...【されど私の可愛い檸檬】《感想》


2ヶ月連続刊行作品集2弾の「家族篇」です。
1冊目「恋篇」感想→

この作品は3作収録されています。
内「トロフィーワイフ」と「ドナドナ不要論」は、主人公の年齢層が他のより少し上がったような、やや落ち着いた視点です。
また、本と同じタイトルの「されど私の可愛い檸檬」を含め、比較的読みやすくて、分かりやすいと思うので、これまで舞城王太郎作品を読んだことがない人にもお薦めします。

2018年11月26日月曜日

心の積み重ね【風牙】《感想》

「ランドスケープと夏の定理」とともに第5回創元SF短編賞を受賞した作品「風牙」を含む4つの作品が収録されています。
「ランドスケープと夏の定理」感想⇒

あちらが宇宙をテーマに人間知性を描いていたのに対し、こちらは記憶や人格、心といった部分を軸に人間を描かれています。
例えるなら、マクロとミクロといった感じです。

2018年11月21日水曜日

綺麗というより人への信頼【ランドスケープと夏の定理】《感想》

第5回創元SF短編賞受賞作で表題の作品「ランドスケープと夏の定理」から始まる3部の短編です。
「風牙」という作品も同時受賞しています。
雰囲気は違いますが、こちらもお薦めです。
感想⇒

作者の高島雄哉さんは、東大理学部物理学科と東京藝大を卒業されているという、滅茶苦茶 インパクトのある学歴の持ち主です。

2018年11月19日月曜日

アニメ聖地とビジネスについて考えさせられる1冊【コンテンツが拓く地域の可能性】《感想》

コンテンツツーリズムについての本です。
アニメの聖地として、成功した鷺宮、秩父、大洗の三つを具体的な事例として書かれています。
それぞれ「らき☆すた」、『秩父二部作(「あの花」「ここさけ」』「ガルパン」の具体となった地域です。

私もアニメは好きで、旅行先が好きなアニメの舞台だったりすると、舞い上がってしまうタイプですが、「アニメで地域おこし」というと金儲けの印象を強く感じてしまいます。
この本は。ファンにはそういう印象を抱かせずに楽しませ、かつ地域も盛り上げ、製作者も利益を得るにはどうすべきかという視点で語られています。

2018年11月11日日曜日

別世界の話ではなかった...【刑務所の経済学】《感想》

「刑務所の」というタイトルに惹かれて手に取ったのですが、刑務所に限らず、社会全体に対して経済学的な視点を向けた本でした。
犯罪加害者と社会が主軸で、《治安向上のためには前科者はの社会復帰が重要》という話なのですが、他人事の話ではないと感じました。

2018年11月7日水曜日

チグハグでスレ違う不安感が美しい【私の少年 5巻】《感想》

待ちに待った5巻です♪
双葉社から4巻出た後、講談社に移籍されてからのは、中身一緒と聞いていたので、ずっと待ってました...
だけど、間が空きすぎて、ちょっと4巻の話忘れてました(笑)
 
今回は、二人の関係に萌えるというよりは、それぞれの微妙なスレ違いの悲しさや不安さが良かったです...。
また、妹のまゆも登場します。

2018年11月6日火曜日

2018年11月3日土曜日

シリーズの節目的な1冊【あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続】《感想(ネタバレ控えめ)》

「三島屋変調百物語」の第5弾です。
1冊だけでも分厚いですが、中は短編で、 時系列順に全て読むのが、一番だとは思いますが、全作を読まなくても楽しめるのが、このシリーズの特徴だと思います。
ですが、

物語が動き出す6巻!【怪物事変】〈感想〉

結兄さん編が一件落着、タイトルの「怪物事変」という言葉も出てきて、新たに物語が動き始めます。
この作品の主軸となるテーマに関する話がここから始まるように思います。
ここまでの話は、日常話が多めなので(織や晶の過去に関する話もあるけれど)
まだこの作品を読んでない人は、1~5はあらすじをチェックして、6巻から購入するというのもありだと思います。
(私としては、1~5巻も購入オススメしたいですけれど...。)
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この作品が描こうとしているのは

2018年11月1日木曜日

2018年おすすめフィクション&ノンフィクション【本の日】

今日は「本の日」ということで、今年刊行されたもので、私のオススメの書籍を紹介します。
せっかくなので、ノンフィクションとフィクションを1冊ずつ選びました!
まず、ノンフィクションの作品から。