2017年12月24日日曜日

「優しい嘘」が好き【マスカレード・イブ】<感想(ネタバレ注意)>

東野圭吾作品はあまり読まない私だけど、たまにある「優しい嘘」な話が好きです。がっつりのミステリーに混じって、こういう嘘が彼の作品を人気足らしめているのではないかと思います。
<以下ややネタバレ注意>
これは映画化を控えている「マスカレード・ホテル」の前日譚で、殺人だけでなく、ちょっとした事件も含んだ短編集です。主に女性の強さを描いた話になっています。
その中で、私が好きなのは「仮面と覆面」という話です。ある女流覆面作家の正体をめぐる話なのですが、何枚もの殻を被ったような結末でありながら、優しくてニッコリさせられます。
人が死なないミステリーかつ、親子の話なのが、私のツボでした。この親子の真実を暴きながらも、見守る尚美さんと同じく優しい気持ちにさせられます。

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