「ジェリーフィッシュは凍らない」に始まる<マリア&蓮>のシリーズ、第三作目。
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でも、後悔はしてません。
東大出身の作家さんというのは、伊達じゃないです...。
<以下ややネタバレあり>
...ホントは、私はまだアガサ・クリスティ作品を読んだことはなくて、大まかな作風を聞いたことがあるだけなんですけど...(笑)
とにかく、大袈裟でなく、凄いミステリ作品なんです。
ネタバレを避けたいので、具体的には書きませんが、読んでいただければ、私の言いたいことは分かって貰えると思います!
また、「近未来」な舞台で、設定も細かく丁寧です。
巻末に参考文献も挙げられていたので、かなりリアルな「近未来」なのではないかと思います。
それから、登場人物たちの人間模様ですが、これはシリーズモノのミステリには珍しく、被害者たちの心理描写に重心があるような印象を受けました。
推理パートは、充分に面白いのですが、それまでの事件の様子、事件の中での疑心暗鬼、最後に明かされる犯人の動機に関する描写が、深く丁寧に表現されていています。
つまり、近未来ミステリ群像劇です。
娯楽的なミステリには収まりきらない、とても考えさせられる小説でした。
推理パートは、充分に面白いのですが、それまでの事件の様子、事件の中での疑心暗鬼、最後に明かされる犯人の動機に関する描写が、深く丁寧に表現されていています。
つまり、近未来ミステリ群像劇です。
娯楽的なミステリには収まりきらない、とても考えさせられる小説でした。
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